容器包装リサイクル法の見直しを求める意見書(雛型)
容器包装リサイクル法(容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律)
では、容器包装廃棄物を地方自治体が収集・選別・保管し、製造者等の事業者がそれを
引き取り、再商品化することを義務付けており、各々の役割に応じた費用を負担するしくみ
となっている。しかしながら、地方自治体が負担している収集・選別・保管等の費用は、
事業者が負担している再商品化費用の約3倍にもなっており、分別収集に積極的に
取り組む地方自治体の財政を圧迫しているのが現状である。しかも、この制度では、
事業者が真剣にごみ減量に取り組むインセンティブが働かず、法の目的とする発生抑制・
減量の効果は不十分であり、逆に環境への負荷が低いことが明らかなリターナブル容器
の激減に拍車をかけているのが実態である。これらのことは、収集・選別等の費用が製品
価格に適正に内部化されない現行制度に起因するものである。よって、本○○○○○議会は国会および政府に対し、循環型社会形成推進基本法で
規定している発生抑制、再使用、再生利用の優先順位および拡大生産者責任の原則を
徹底するため、下記のとおり、容器包装リサイクル法の早急な見直しを行うよう強く
要望する。記
1. 拡大生産者責任の原則をより徹底・強化し、現在地方自治体が負担している収集・
選別・保管等の費用を事業者の負担とすること。
2. 発生抑制、再使用、再生利用の優先順位で推進する、経済的ならびに規制的手法、
例えば容器製造時課徴金やデポジット制度、自動販売機への規制等を法制化する
こと。
以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。
平成 年 月 日
○○○○○議会
(提出先)衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、厚生労働大臣、
農林水産大臣、経済産業大臣、環境大臣、(提出者)全議員