直線上に配置
03年10月4日 
容器包装リサイクル法の改正を求める全国ネットワークを設立しました。
 2003年10月4日(土)、明治学院大学で、設立集会を開催。当日は約320人が参加、参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
 設立集会は、須田春海・呼びかけ人会事務局長の挨拶、熊本一規・明治学院大学教授の「容器包装リサイクル法の問題点と拡大生産者責任」をテーマに基調講演、漫画家赤星たみこさんの「ごみゼロ社会のために、今、わたしにできること」をテーマにした楽しい記念講演の後、全国ネットワークの設立書予算規約署名文案を採択しました。
 また主な参加団体からのアピールや、大阪のRびんプロジェクトのメンバーによる愉快な紙芝居&コント「りさとりた」を上演いただきました。最後に集会アピールを採択して終了しました。★プログラムなど詳細はこちら
 集会は10月6日、朝日新聞で報道されました。(下に掲載)

設立集会 アピール

私たちの目指す“ごみゼロ社会”は、まず始めにリデュースを優先し、次にリユースを優先し、そして捨てる時にはきちんとリサイクルするという、3Rの優先順位に基づいた循環型社会です。もし、この優先順位が守られ、日本の飲料容器がすべてリターナブルびんになったら、地球を温暖化するCO2の排出量を77.6万d減らし、固形廃棄物の発生量を9割も削減することができるのです。
ところが、国の定めた容器包装リサイクル法では、リサイクル収集を税負担で行っているため、さまざまな問題をもたらしました。たとえば、市民は不公平な税負担となっています。事業者は真剣にリデュース、リユースに取り組みません。自治体は“リサイクル貧乏”を強いられています。この結果、家庭ごみは増え続け、2000年度には5236万dという過去最大の数値になってしまいました。しかも、この年のCO2排出量は、“失われた10年”と呼ばれるほど停滞した経済にもかかわらず、1990年と比べて8%も増えています。多発する異常気象やヒートアイランドなど、未来を懸念させる現象も数多く報告されています。もはや、一刻の猶予もありません。子供たちに緑ゆたかな地球を手渡すため、大量生産-大量消費-大量廃棄という環境破壊の構造をストップすることが必要です。単に容器包装リサイクル法でリサイクルだけを進めても、大量廃棄が大量リサイクルに置き換わるに過ぎません。今が転換点です。
社会構造を変える“しくみ”の第一歩として、“リサイクルに必要なすべての費用を商品価格に含める”ことが不可欠です。そして、環境負荷と費用負担がイコールになるように、3Rの優先順位がきちんと守られる“新しいしくみ”を作ることも必要です。
私たちは、このしくみを基本に容器包装リサイクル法を改正するため、ここに集まりました。ごみ問題の解決を目指す、全国の、おおぜいの、市民、団体の仲間が、ゆるやかにネットワークでつながったのです。全国ネットワークでは、来年の夏まで、国会と市区町村議会に向けた請願署名の運動を展開します。目標は200万筆。運動の主役は、全国ネットワークに参加した私たちです。さあ、今日を出発点に、つながりと共感の輪を広げながら、国民的な改革のうねりを巻き起こしましょう。そして、21世紀の早い段階で、私たちの“ごみゼロ社会”を実現しましょう。
2003年10月4日
容器包装リサイクル法の改正を求める全国ネットワーク
 設立集会参加者一同


トップ アイコントップページへもどる
直線上に配置