日韓市民社会フォーラム2005
東北アジアの平和のための日韓市民社会の課題
〜相違を小さく、類似を大きく〜

■趣旨

　2005年の東北アジアは、北朝鮮の核開発疑惑と再開の目処の立たない６カ国協議、歴史認識（靖国・教科書問題）や領土問題をめぐって韓中で広がる反日感情など、冷え込んだ政府間関係からは、語られ始めた「東アジア共同体」もはるかかなたに感じられる。
　そこで、東北アジアという地域に暮らす市民として、市民社会における生活現場からの運動の実践と連帯・交流を通じて、現在の状況を打開する方策を議論・提起・実践することを目的とする。

■日程 ： ２００５年８月１９日（金）〜２２日（月）

■場所 ： 国際交流基金ソウル文化センター（韓国・ソウル市中心部）

■主催 ： 日韓市民社会フォーラム実行委員会（日本）／アジア市民社会運動研究院（韓国）【韓国呼びかけ文】

■助成 ： 財団法人日韓文化交流基金／神奈川ネットワーク運動　市民社会チャレンジ基金

■参加費 ： ツイン（相部屋）　92,000円／※参加者多数のため、シングル申込は終了しました。

＊お問合せ・お申込：TEL　０３−３２３４−３８４４　（市民立法機構・亀井）

【プログラム】
8月19日（金）
〈正午〉 　出発空港集合（成田予定）
〈夕方〉 　日本側参加者ソウル到着／歓迎レセプション

8月20日（土）
09:30 　開会あいさつ

　　〈韓〉姜　奎（アジア市民社会運動研究員院長）
　　〈日〉三宅弘（日韓市民社会フォーラム実行委員会実行委員長）

10:00 　全体会１（150分）【※同時通訳】
　「東北アジア平和構築のための韓日市民社会の課題−相違を小さく、類似を大きく」

　司会：〈韓国〉李貞玉（国際民主連帯　共同代表）

〈韓〉「東北アジア平和構築のための韓日市民社会の課題」（20分）
　　崔相龍（高麗大学校教授　前駐日大使）

〈日〉「市民憲法制定と東北アジア平和」（20分）
　　江橋崇（法政大学教授　平和フォーラム代表）

※特別招請プログラム
「東北アジア平和構築のための韓中日市民社会の役割」（20分）
　　Professor Wang Min （清華大学）

〈指定討論〉
　〈韓〉李庸?（我が民族分かち合い運動　事務総長）（10分）
　〈日〉

〈全体討論〉（40分）

12:30 　昼食・休憩（120分）

14:00 　分科会１（各180分）【※逐次通訳】

　　第一分科会「市民教育」
　 ファシリテーター：〈韓〉朴在榮（地球村分かち合い運動　政策委員長）／〈日〉菅原敏夫（地方自治総合研究所）
　 報告・提案�@「新しい歴史教育について」
　　〈韓〉KANG HYE JUNG（アジアの平和と歴史教育連帯）
　 コメント�@　〈日〉調整中
　 休憩
　 報告・提案�A「日本における市民による新たな教育（機関の設置）の試み」
　　〈日〉十時崇（日本型チャータースクール推進センター）
　 報告・提案�B「韓国における市民による新たな教育（機関の設置）の試み」
　　〈韓〉【調整中】

　　第二分科会「地域における市民政府づくり」
　 ファシリテーター：〈韓〉林承彬（明知大学校教授）／〈日〉廣瀬克哉（法政大学教授）
　 問題提起�@「地域における市民政府づくり」
　　〈日〉廣瀬克哉（法政大学教授）（30分／提起15分＋通訳15分）
　 報告・提案�@「韓国の分権制度の変化と2006年地方自治体選挙を控えての市民運動」
　　〈韓〉YANG KI HO（聖公会大学教授）（20分／報告10分＋通訳10分）
　 休憩（10分）
　 報告・提案�A「福祉現場の課題から、市民政府・市民自治体にチャレンジ」
　　〈日〉國生美南子（NPO法人たすけあいの会「ふきのとう」代表）
　 質疑・意見交換
　 コメント�@：市民自治体づくりの視点から
　　〈日〉須田春海（市民運動全国センター代表世話人）

　　第三分科会「個人の自立と平等」
　 ファシリテーター：〈韓〉金雲鎬（慶煕大学NGO大学院教授）／〈日〉三宅弘（自由人権協会理事）
　 報告「戸主制度廃止運動事例」
　　〈韓〉CHO YOUNG SOOK（女性団体連合）
　 報告「日本における姓・家族・ジェンダーの法制度」
　　〈日〉横山佳枝・牧野友香子（弁護士／原後総合法律事務所）
　 休憩（10分）
　 ※ジェンダーや働き方、女性の自立へ向けての実践
　 〈韓〉
　 〈日〉田川元子（福祉クラブ生協理事長）（予定）
　 まとめ

　　第四分科会「グローバリゼーションと市民社会」
　　 ≪第一部：循環型社会の構築≫
　 ファシリテーター：〈韓〉IN MAN KI（緑色交通）
　 報告「地域の温暖化防止の取組み―自然エネルギー、省エネ」
　　 〈日〉田浦健朗（気候ネットワーク事務局長）
　 コメント「韓国の状況など」（20分／報告10分＋通訳10分）
　 休憩
　 「３R推進でごみを減らすために」
　　 〈韓〉金美花（ごみ問題解決のための市民運動協議会）
　 コメント「日本の状況など」
　 まとめ

17:00 　夕食・休憩

18:30 　特別セッション（〜20:30まで）【※逐次通訳】
　「　両国市民社会に問う―アジア共同の課題、両国市民社会の課題　」

8月21日（日）
09:30 　分科会２（150分）【※逐次通訳】

　　第一分科会「市民教育」
　 ファシリテーター　〈韓〉LEE JONG MU（我が民族分かち合い運動）
　　　　　　　　　　　　 〈日〉菅原敏夫（地方自治総合研究所）
　 報告・提案�C「日本における環境教育・国際理解教育の実践から」
　　　〈日〉角田尚子（ERIC国際理解教育センター）
　 報告・提案�D「地域教育共同体運動」
　　　〈韓〉PARK SO JUNG（順川YMCA）
　 報告・提案�E「日本におけるフリースクールの実践から」
　　　〈日〉　　　　　
　 報告・提案�F　〈韓〉【調整中】
　 コメント�A　　〈日〉又木京子（神奈川ネットワーク運動）
　 ほか調整中　

　　第二分科会「地域における市民政府づくり」
　 ファシリテーター：〈韓〉呉在一（全南大学教授）／〈日〉廣瀬克哉（法政大学教授）
　 市民政府・市民自治体をつくるために議会・政治を変える
　 報告�@「韓国における女性たちの政治参加・変えてきたもの」
　　 〈韓〉CHO HYUN OK（韓国女性政治連帯）
　 報告�A「日本の女性たちによるローカルパーティの実践〜その１　若者と政策ゼミ」
　　 〈日〉原田恭子（東京生活者ネット／東京都議会議員）＋八木智弘（多摩・生活者ネットワーク）
　 報告�B「日本の女性たちによるローカルパーティの実践〜その２　地域からの平和」
　　 「自治体議会での条例提案運動：大和市・戦争の記憶を次世代に語り継ぐ条例」
　　〈日〉伊地知るみ（神奈川ネットワーク運動／大和市議会議員）
　 質疑・意見交換／ まとめ

　　第三分科会「個人の自立と平等」
　 ファシリテーター：〈韓〉申鐘元（YMCA）／〈日〉三宅弘（自由人権協会理事）
　 報告「韓国の情報人権運動」
　　〈韓〉KIM YOUNG HONG（Citizen’s Action Network）
　 報告「情報公開・個人情報保護の現在」
　　〈日〉三木由希子
　 報告「住民基本台帳の大量閲覧防止に向けた条例制定運動」〈日〉
　 まとめ

　　第四分科会「グローバリゼーションと市民社会」
　　 ≪第二部：食の安全と農業≫
　 ファシリテーター：〈韓〉李徳昇（緑色消費者連帯事務総長）／〈日〉大江正章（コモンズ）
　 「日本各地に広がる新しい農の動き（総論）」
　　 〈日〉先崎千尋（ひたちなか農協専務理事）（依頼中）
　 「韓国都市部における食をめぐる消費者の動き」
　　 〈韓〉　　　　（緑色消費者連帯）
　 事例〈日〉「新しい農の動き（各論）」（仮）
　　〈日〉 江成卓史さん（予定）
　　〈韓〉「　　　」
　 休憩（10分）
　 提案「自給を高め、環境を守り育てる日韓農業の再構築」／〈日〉大江正章（コモンズ）
　 まとめ

12:00 　昼食・休憩

14:00 　全体会２（180分）
　※分科会報告・討論 〈日〉友沢or塩田（司会）
　※共同決議文採択 〈日〉友沢or塩田（司会）

　※閉会の挨拶

17:00 解散

8月22日（月）
午前 　NGO Field Trip（案）【※調整中】

　�@訪問「緑色交通」＋見学「清渓川」コース
　�A訪問「ごみ問題解決のための市民運動協議会」＋見学「ごみ処分場」コース
　�B見学「歴史記念・展示館」＋訪問「Citizen’s Action Network」コース
　�C訪問「都市近郊農家」コース

14:00 ソウル集合

15:00 バスで仁川空港へ出発

20:20 成田空港到着予定【→解散】