Home > よくあるご質問 > Q1

プラスチックは燃やしたほうが環境に良いの?

Q1. 焼却工場では、ダイオキシン対策で炉の温度を高くするために、石油などを加えているが、プラスチックを入れて燃やすことで不要になるので、プラスチックは燃やした方が良い、と聞きますが、本当ですか?

A1.環境省は、「プラを全量分別収集した場合でも1,600kcal/kg 程度の発熱量を保持しており、焼却炉での燃焼には問題はない」と調査結果を報告しています。プラスチックは、燃やさないでリサイクルしましょう。

環境省「 プラスチック製容器包装の再商品化に伴う環境負荷の削減効果について」より抜粋(10-11ページ)
http://www.env.go.jp/council/03haiki/y0313-10/ref05.pdf

  • 結果は以下のとおりである。
  • CO2排出量について、@分別なし(全量を単純焼却:有効利用なしシナリオ)からの削減効果を見ると、A分別なし(全量を高効率焼却発電:シナリオA-3.)で約279万トン-CO2、B分別・リサイクル(リサイクル+高効率焼却発電:シナリオA-1-b.)で約362万トン-CO2であり、分別・リサイクルした方が、分別せずに全量を高効率焼却発電するよりも約83万トンのCO2削減効果があったといえる。ごみ1トンでは約0.23トンのCO2削減効果である。
  • 現在可燃ごみとして自治体処理・処分に回っている容リプラが仮に全量リサイクルされた場合(C:シナリオA-1-c.)の削減効果は約619万トン-CO2となり、Bよりもさらに約257万トンのCO2削減につながる。
  • 原油、石炭の消費量についても同様に、A分別なしと比較してB、Cの分別リサイクルのシナリオで削減効果が大きいが、天然ガスについては容リプラの分別・リサイクルは分別せずに全量を高効率焼却発電するよりも環境負荷削減効果が小さい結果となっている。
  • 上記のことから、サーマルリカバリーを行うよりも、容器包装リサイクル制度下でリサイクルを行う方が、CO2の排出量は少ないことが分かる。