リサイクル費用の8-9割は税金負担なの?
Q3. リサイクル費用の8割から9割が税金負担って聞くけど、その数字の根拠は何?
A3. 前回の法改正に向けた審議会の中で、環境省が、
平成16年度に調べた、全国の自治体の「分別収集保管費用」が3000億円で、
当時の、事業者が負担した「再商品化費用」が400億円ですですから、
⇒3000億円÷3400億円=88%ですね。ほぼ、9割が税金負担ということになります。
また、びん再使用ネットワークが、2002〜2003事業年度で調べた「廃棄物会計」でも
85〜86%が自治体負担となっています。
⇒この再商品化費用(当時の400億円)は、
事業者(特定事業者)が、まず、
(財)日本容器包装リサイクル協会(法律上は指定法人)に支払い、
各自治体が保管している容器包装を引取り、
再商品化する事業者(再商品化事業者)に支払われることになります。
(決定は、容リ協会の入札で、決まります)
⇒この400億円を負担した事業者は、
それぞれ、自らの事業の中で負担しますから(経費に含まれ)
最終的には、PETボトルやガラスびん、プラスチック製容器包装などの
容器包装を使用した商品の価格に含まれることになります。
●「リサイクルのために、9割も税金を使っている」というのは、あまり知られていない数字ですから、ぜひ、地域で広めて下さいね。