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■ 第148号(2014年5月12発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 148 号 2014 年 5 月12 日
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一升瓶のリユース維持のためP函の追加投入を!
お酒の一升瓶は、出荷本数が少なくなったといえども、まだまだ年間に2億本出荷され、リユース率も8割以上。廃棄物を減らし環境にやさしいリユースの代表です。しかしリユースの減少が止まりません。その原因の一つが、ダンボールで一升瓶のお酒を出荷してしまうメーカーが増えていること。一升瓶は専用のP函(プラスチック函)に入っていないと流通できません。P函不足でリユースできない事態になっています。
昨年実施した3R全国ネットの調査では、3割が段ボール出荷でした。段ボール出荷の理由の1位は納品先が「段ボール出荷を希望」すること、2位は「ダンボールの方が安い」というもの。このままでは一升瓶のリユースの仕組みが崩壊するおそれが
あります。
リユースを維持するために、段ボール出荷をしている酒造メーカーが拠出金を出し、酒造メーカー団体がリユース流通にP函を追加投入するなどの対策が急がれます。
(事務局次長 中村秀次)
------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------
巻頭言
1、環境省・経産省、容リ法見直し審議会の報告
2、地球環境基金の助成が決まりました
3、<リポート>進まない過剰包装の削減
4、2014年度も、ぜひ、皆さまのカンパをお願いいたします!!
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■ <1> 環境省・経産省、容リ法見直し審議会の報告
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2014年4月30日第10回合同会合では、「リデュースの推進、リユースの推進」につ
いて、活発な議論が行われました。3R全国ネットの中井からは、
・消費者が誰でも今すぐできる発生抑制として、レジ袋の有料化は全国で定着して
きた。無料配布禁止等を入れてほしい。
・食リ法のように、国が発生抑制目標を決め、その目標を達成するために、業種別
に、発生抑制目標、実施計画、報告と検証をするしくみを消費者も入れて作って
ほしい。中身が同じような業種別にすることで、メーカー間の情報交換が進み、素
材の統一化も図れるのではないか。
・リユースの一升瓶の出荷時に、保護するP箱を使わずに段ボールで出荷する酒造
メーカーが増えて、戻せなくて困っていると聞く。リユースの仕組みを壊さないよう、対
策を取ってほしい。
・学校給食の牛乳びんは、一括配達、全量回収と、リユースが最も効率良く回る
しくみであり、美味しく、40回から50回使えるので発生抑制にもなる。環境教育と
して有効活用するための対策を。
等を発言しました。
(資料や議事録は環境省HPでご覧になれます。議事録は第9回まで掲載)
http://www.env.go.jp/council/03recycle/yoshi03-04.html
(副運営委員長 中井八千代)
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■ <2> 地球環境基金の助成が決まりました
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これまで、EPRについて深く掘り下げる国際フォーラムや消費者の深層心理を探る
デブスインタビュー等を通して、全国の会員の皆さまや3R政策地域研究会メンバー
と共に進めてきた容リ法改正市民案を、昨年度末に「第三次案」としてまとめること
ができました。
今年度は、この改正市民案の中から「モデル事業」を実施・検証することで、改
正市民案の有効性を実証することに取り組む予定です。モデル事業の内容は、
@標準費用について A千葉大生とのリデュース実験、多くの方のご参加をお待
ちしています。
(副運営委員長 中井八千代)
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■ <3> <リポート>進まない過剰包装の削減
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容器包装のリサイクル8団体は、自主行動計画に基づく容器包装3Rの進捗状
況を毎年数字で発表していますが、その数字からは、リデュースの取り組みがどこ
まで進んでいるのか、実態が見えてきません。
だが、幸いプラスチック製容器包装、紙製容器包装、PETボトルのリサイクル3団
体がこれまでの3Rの個々の取り組みを「3R事例集」として公表しています。
そこで、リデュースの取り組みがどこまで進んでいるかを検証するため、そこに掲
載されている事例の一つ一つを取り組み手法別に分類し、その分布を調べてみ
ました。その結果は、次のとおりです。
取り組みの事例数は、厚さの薄肉化221、サイズの小型化72、形状の軽量化
40、使い捨て容器の詰め替え化18と、これらに集中しています。
これに対し、外箱の廃止は9、外装フィルムの廃止は3、中トレイの廃止は14、外
の廃止やお菓子の個包装の廃止はゼロで、こうした取り組みは進んでいません。
外箱、外袋、外装フィルム、中トレイ、個包装は、中身の保護に不可欠なもので
はなく、過剰包装がかなり含まれている可能性があります。これらが本当に必要な
ものなのかどうか、何らかの形で厳密な見直しを行う必要があります。
事業者は、これらを廃止できない理由として、情報伝達やいたずら防止のため
に必要だとか、消費者が求めているといったことをあげますが、実際には、前述の
ように少数ながらも廃止した事例がすでにあり、廃止は決して不可能ではないは
ずです。
容器包装のリデュースをさらに進めるためには、過剰包装の削減に具体的に切
り込むことが必須です。
(事務局 小野寺 勲)
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■ <4> 2014年度も、ぜひ、皆さまのカンパをお願いいたします!!
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前回の容リ法見直し論議は、2004年7月に「中央環境審議会(環境省)」と
「産業構造審議会(経済産業省)」が、別々の会議として立ち上がり、時に
合同審議を行いつつも独自の議論が積み重ねられました。
そして2005年5月には、それぞれの「中間まとめ」が公表され、前身の容リ
法改正全国ネットワークからパブリックコメントへの意見提出を呼びかけた
という経過があります。(最終的には、中環審しか答申しませんでしたが。)
今回の見直し論議は、2013年9月に中環審と産構審の合同会合として開催
されましたが、前回の論議に比べて、あまり前進しているようには感じられ
ていません。このため、前回以上に市民によるウォッチや、各地域での取り
組みが重要であると考えられます。
また、今後の時間軸としては、今夏にはパブリックコメントが実施されるこ
とが想定され、さらには国会議員へのアプローチもたいへん必要となってき
ます。
わたしたちの活動は、これからが正念場を迎えることになります。全国の
皆さまのますますのご支援・ご協力ならびにご賛同をいただけますよう、よ
しくお願いいたします。
(事務局 山本義美)
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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2014 年 5 月 27 日(火) 18:30 〜 20:30
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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