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「メールニュース」 バックナンバー

第149号(2014年6月5日発行)

  


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        容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
              第 149 号   2014 年 6 月 5 日

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 容器包装リサイクル法改正論議、国の審議会では論点整理の段階に入りいよいよ大詰めにさしかかってきたが、国民全体の議論としてはさして大きな問題にはなっていない。・・・と言うよりも、この問題──容リ法の改正の話題自体に人々の関心が向いていない。これはこの問題の背景にあるごみ問題そのものについても言える。
 容リ法が生まれた1990年代、埋立処分場の逼迫が全国的に広がり名古屋市のニュースは全国紙でも取り上げられた。四国では産業廃棄物ではあるが、大規模な不法投棄が大きく報道された。ごみを減らすことが、埋立処分場を延命化することが喫緊の課題となった。
 こうして容リ法を筆頭に、家電リサイクル法、食品リサイクル法など各種リサイクル法が整備され、ごみ問題は沈静化した。2010年代、ごみは減少傾向にある。特にごみの埋立処分量が大幅に減った。ごみの循環利用が効を奏しているのは確かだ。
 しかし、これでごみ問題が解決しとことにはなっていない。ごみ処理に不可欠な埋立処分場が増えた訳ではないし、増える見込みが立った訳でもない。その寿命が延びただけである。リサイクルが進んだが、それは“もの”がごみになるまでの寿命が延びただけである。埋立てなければならないごみが無くなった訳ではない。
 リサイクルを考える上で大事なのは、いかに効率的にリサイクルできるかを考えることではなく、リサイクルをせずにすむようなごみを減らすシステムをつくることである。リサイクルのためにリサイクルのシステムを作るのではなく、リサイクルを少なくするようなシステムをつくることである。3Rを進めるシステムづくりである。リサイクルだけでは、決してごみの抑止力にはならない。
(事務局 庄司元)

------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------

巻頭言
1、環境省・経産省、容リ法見直し審議会の報告
2、市町村のリサイクル費用は2500億円
3、地方議会から国への意見書提出、144自治体に
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■ <1> 環境省・経産省、容リ法見直し審議会の報告

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 審議会ではすでに、いくつかの論点を抽出し、各々についての集中審議に入っていますが、2014年5月28日第11回合同会合では、「分別収集・選別保管及び分別排出について」話し合われました。
収集・選別をめぐる役割分担の見直しについては、市民・自治体側と現行役割の堅持を主張する事業者団体との意見が大きく対立しているテーマです。
 中井からは、「3R全国ネットでは、拡大生産者責任を進めることで、製品設計・製造段階での 3Rを進めること、さらに収集と選別を事業者が一貫 して担うことで合理化を進め、社会的費用を縮減することをめざしている。現在「その他ブラ」回収に取り組めていない自治体が、トレイのみしか回収していない自治体を含めると約4割もあり、容リ法の大きな課題となっている。ほぼ全ての自治体が資源化に取り組むことができるよう、役割分担の見直しによるコスト削減が急務だが、一例として、市民案にあるとおり、自治体と再商品化事業者による二重選別をなくし事業者選別に一本化することで、どれだけコストが減らせるかシミュレーションを試みた結果、全体のコストが20%〜40%削減できるという試算が出た。

詳しくは、当会のHPを見てほしい。(PDFファイルが開きます)
http://www.citizens-i.org/gomi0/proposal/img/20140529senbetsu.pdf

そこで提案だが、これまでも様々な主体によってプラスチック収集・資源化に関するモデル事業が試みられてきたが、さらに二重選別をなくす実証実験を行って、試算を検証してみてはどうか。」等を発言しました。

(資料や議事録は環境省HPでご覧になれます。議事録は第9回まで掲載)http://www.env.go.jp/council/03recycle/yoshi03-04.html

(副運営委員長 中井八千代)

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■ <2> 市町村のリサイクル費用は2500億円

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 5月28日に開催された「産業構造審議会産業技術環境分科会廃棄物・リサイクル小委員会容器包装リサイクルワーキンググループ中央環境審議会循環型社会部会容器包装の3R推進に関する小委員会第11回合同会合」において、平成22年度における自治体の分別収集・選別保管の費用について明らかにされました。

 アンケートによる調査は、「平成25年10月30日までに調査票が回収され、電話・電子メールによって回答内容の確認を行われた」とのことで、前回の平成16年度よりも精度が高まっているのではないかと考えられます。それによると、管理費含む分別収集・選別保管費用の全国推計値は、2500億円とされました(管理費を除くと2160億円)。多くの容器が前回調査より低くなっているのですが、プラ容器包装のみ、前回より増額となりました。

また、ペットボトルで418億円、その他プラで805億円、合計1223億円となり、プラスチックの収集選別で全体費用の半分を占めることがわかりました。
まだ、WEBサイトにはUPされていませんが、詳細はホームページでご確認ください。

以下に、第10回までの資料が公開されていますす。http://www.meti.go.jp/committee/sankoushin/sangyougijutsu/haiki_recycle/yoki_houso/011_haifu.html

(事務局 山本義美)

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■ <3> 地方議会から国への意見書提出、144自治体に

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茨城県つくば市、牛久市、阿見町の議会で意見書が採択されました。これで、採択した議会数は以下の通り144議会になりました。採択した議会の自治体人口の合計は、2224万人、これは日本の総人口の17.3%に当たります。

【北海道】 江別市、石狩市、北広島市、恵庭市、釧路市、石狩郡当別町
【岩手県】 奥州市、金ケ崎町、北上市、柴波郡矢巾町
【新潟県】 魚沼市、南魚沼市
【栃木県】 鹿沼市、大田原市、那須塩原市、日光市、高根沢町、下野市、秩父郡皆野町
【埼玉県】 日高市、鳩山町、川越市、鶴ヶ島市、飯能市、三芳町、羽生市、秩父市、深谷市、嵐山町、上里町、北本市、滑川町、入間市、熊谷市、横瀬町、狭山市、川島町、所沢市
【茨城県】 竜ヶ崎市、取手市、守谷市、利根町、土浦市、水戸市、ひたちなか市、笠間市
【千葉県】 佐倉市、我孫子市、野田市、四街道市、船橋市、千葉市、習志野市、木更津市
【東京都】国立市、日野市 、新宿区、狛江市、世田谷区、中野区、杉並区、文京区、小平市、府中市、武蔵野市、八王子市、清瀬市、東大和市、青梅市、板橋区、稲城市、多摩市、東村山市、調布市、品川区、羽村市、あきる野市、瑞穂町、三鷹市、江東区、小金井市、目黒区、豊島区、国分寺市
【静岡県】富士宮市、三島市、浜松市
【長野県】 岡谷市、下諏訪町、諏訪市 、長野市 、千曲市
【愛知県】名古屋市、尾張旭市、日進市、東郷町、岡崎市、長久手市、豊田市、みよし市
【大阪府】大阪狭山市、堺市、羽曳野市
【奈良県】 奈良市
【兵庫県】 芦屋市、西宮市、尼崎市、川西市
【福岡県】 那珂川町、篠栗町、志免町、粕屋町、久山町、芦屋町、水巻町、岡垣町、遠賀町、小竹町、鞍手町、桂川町、筑前町、東峰村、大刀洗町、大木町、広川町、添田町、川崎町、糸田町、大任町、赤村、福智町、みやこ町、築上町、吉富町、上毛町、筑紫野市
【大分県】 九重町、玖珠町 
【熊本県】 水俣市、球磨郡あさぎり町
【長崎県】 対馬市

(事務局次長 中村秀次)
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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程

◎ 運営委員会
◇ 2014 年 6 月 25 日(水) 19:00 〜 21:00
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463
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