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「メールニュース」 バックナンバー

第160号(2015年5月25日発行)

  


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        容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

             第 160号   2015 年 5 月 25 日

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<ごみ問題もバックキャストで考えねば>
 「フォアキャスト」とは、「現在から将来を見る」または「長期ビジ
ョンが不明なまま現状を追認する」ということで、まさに、現在も続く
わが日本のエネルギーや温暖化などの諸政策そのものだ。フォアキャス
トは、地球は無限という前提に立ち、環境問題を考える必要がなかった
1980年代までは、すべての先進工業国が使った手法で、日本は未だそこ
から脱却していない。
 しかし、今やどの国も、「地球は有限」を前提とした「バックキャス
ト」で考えるしかない時代である。温暖化問題にしても、2030年とか20
50年にCO2の排出量がどのくらいでないと人類の存続が不可能か、持続
可能な社会になりえないかを考えて目標値を掲げ、それを実現するには
いつまでに何をするかを国の政策として決め、国をあげて社会を変えて
いくのでなければ、目的を達成することはできないからだ。
 ごみ問題も同様である。資源の枯渇や処分場不足、環境問題などをバ
ックキャストで考えれば、生産する時から廃棄や再資源化を考える拡大
生産者責任(EPR)で対応するしかないではないか。目先の利益にしがみ
つかず、子どもたちの未来をバックキャストで考えることが、おとなの
責務ではないだろうか。

  (運営委員 中村正子)

------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------
巻頭言
1、グリーン連合設立記念シンポジウムのお知らせ
2、<リポート>カナダ・ノバスコシア州のゼロ・ウェイスト政策その2
3、 「拡大生産者責任についての国際アンケート」結果報告
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■ <1> グリーン連合設立記念シンポジウム のお知らせ

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運営委員会で当会も参加することに決まりました、グリーン連合から
のお知らせです。

<持続可能な社会をつくるために
大きくつながろう! 市民環境団体>

 3・11震災以降、日本の環境政策は後退を続けています。
こんな時こそ環境に関わるNPO・NGOが手をつなぎ、お互いに成
長しながら、政治と社会に大きな影響力を発揮することが大切です。
そこで日本市民環境団体連合会(略称、グリーン連合)【いずれも
仮称】を発足させることになりました。
その発足を記念したシンポジウムです。ふるってご参加ください。

と き 6月5日(金)12:00〜14:00(開場11:30)
11:30からロビーにて入館証を配布します。
ところ 衆議院第二議員会館第4会議室
(千代田区永田町二丁目2−1−2)
参 加 無 料(カンパ歓迎)
基調講演「『環境立国』への道 −なぜグリーン連合が必要なのか−」
大久保規子氏(大阪大学大学院教授)
パネルディスカッション「各党の環境政策とグリーン連合への期待」
環境政策担当議員   
(政党アンケートの報告他)

申し込み  https://ssl.form-mailer.jp/fms/d4eec7d7354777 から。
入館証などの都合から事前登録をお願いしています。
問い合わせ先
グリーン連合(仮称)設立準備会認定NPO法人環境文明21内)
電話 03(5483)8455  FAX 03(5483)8755
主催 グリーン連合(仮称)設立準備会

  (副運営委員長 中井八千代)

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■ <2> カナダ・ノバスコシア州のゼロ・ウェイスト政策
■      その2
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 ゼロ・ウェイストをめざすノバスコシア州のEPR(拡大生産者責任)
政策についてご紹介します。ごみを減らすため、EPRが大事であるこ
とはわかっていても、日本ではなかなか実現しません。リサイクル費
用の一部である再商品化費用を企業負担にするのがせいぜいですが、
ノバスコシア州では多くの製品が回収からEPRでカバーされています。
例えば、デポジット制度から除外されている牛乳容器(紙パック、
プラスチック製ボトル等)は、大半が他の資源物と一緒に行政回収さ
れますが、市はかかった費用を乳業団体に請求し、支払ってもらいま
す。選別工場で素材毎に分けられた牛乳容器は、リサイクル工場へ売
却。売却代金は市と委託先の選別工場とでシェアするそうです(ハリ
ファックス市担当者の話)。
パソコンなどのe-wasteやタイヤ、ペンキなども、EPRプログラムの
対象です。消費者は、購入時に所定の環境手数料(environmental
handling fee)を支払います。廃棄時は無料なので、不法投棄は少な
くてすみ、高い確率で回収・リサイクルされます。
まだ残っているペンキは「環境デポ」で回収された後、専門の施設
で調合され、「ブーメラン」のブランド名で装い新たに販売されます。

                    (運営委員 栗岡理子)

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■ <3>「拡大生産者責任についての国際アンケート」結果報告

■    国立環境研究所 田崎智宏さんより
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当会のメンバーも回答者となった、拡大生産者責任についての国際
アンケート結果が、届きましたのでご紹介します。

<研究概要>
拡大生産者責任(以下、EPRという。)は、過去20年ほどの廃棄物
・リサイクル政策において世界的に重要な概念として用いられてきた。
しかしながら、EPRは異なるステークホルダーに様々な形で理解され、
政策の議論において最も議論が難航する事項であった。
本研究では、様々なステークホルダーがEPRの概念をどのように異
なって認識しているかを明らかにすることを目的とし、国際アンケー
ト調査を2013年に実施し、全世界426名の有識者からの回答を得たも
のである。
調査項目は、EPRの目的、EPRの適用と論拠、責任の種類、生産者
の範囲、EPR制度に関する特定の見解への賛否等であり、個別の集計
結果とともに、国・地域別、製品種類(容器包装、家電等)別、ス
テークホルダーの種類別の集計結果、自由回答の結果が示されてい
る。

<報告書のウェブサイト>
http://www-cycle.nies.go.jp/jp/report/epr_jpn.html

(副運営委員長 中井八千代)  

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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2015 年 6 月 15 日(月) 10:00 〜 12:00

◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送
りしています。ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463
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