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第161号(2015年6月23日発行)

  


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        容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

             第 161号   2015 年 6 月 23 日

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<レジ袋無料配布中止のための法的措置を!>  
2007年から2009年にかけて、スーパーを中心に、自治体・事業者・
市民団体の地域自主協定によるレジ袋無料配布中止が全国的に広まり
ました。
 しかしながら、首都圏と近畿圏の2大都市圏ではあまり進展が見ら
れず、その上、コンビニでの実施は皆無です。しかも、2010年以降は、
大手スーパーの単独での実施を除くと、新たな実施は途絶えたも同然
の状況が続いています。地域での自主的取り組みの行き詰まりが明白
になっています。
 レジ袋は、資源の浪費の象徴であるだけではなく、ペットボトル
などとともに海洋を汚染し、その生態系へ深刻な影響を及ぼしており、
国際的な問題となっています。
 レジ袋無料配布中止を大都市圏やコンビニなどの業態にも広めるた
めには、容リ法を改正し、法的措置によってレジ袋無料配布中止を
推進するしかありません。
 だが、わが国では、法律によってレジ袋無料配布を禁止することは
難しいと考えられますので、現行制度の、容器包装利用量が年間50トン
以上(チェーン全体で)の小売業に対して行っている容器包装削減の
取り組みの義務付けを強化して、レジ袋無料配布中止を促すのが現実
的と考えます。
 具体的には、無料配布を中止しなければ達成できない、レジ袋辞退率
70%以上という目標を国が定め、その達成を義務付けるものです。
 なお、コンビニ業界はレジ袋無料配布中止に反対していますが、
おでんや弁当などはレジ袋が必要不可欠であるという理由は首肯できます。
 したがって、コンビニ業界の協力を得るため、コンビニに対しては、
一部の商品に限って例外的に無料配布を認め、レジ袋辞退率の目標も
50〜60%と低めに定めるという配慮が必要と考えます。

(事務局 小野寺 勲)

------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------

巻頭言
1、日本の約束草案にパブコメを出しましょう!
2、北海道から活動報告−3R政策地域研究会in北海道
3、 第20回東京23区とことん討論会のお知らせ
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■ <1> 日本の約束草案(2030年度CO2削減目標)にパブコメを出しましょう!

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環境省が発表した「日本の約束草案(政府原案)」に対して、意見募集が
行われています。
(意見募集期間 6月3日(水)〜7月2日(木))
その中のCO2削減対策で、3Rに反する内容が盛り込まれていましたので、
ぜひ、全国から反対の意見を出しましょう。
環境省のWEBサイトはこちら↓で、以下に意見案をおしらせします。
http://www.env.go.jp/press/101079.html

/////////////////////////  意見案  ////////////////////////////////

件名:「日本の約束草案(政府原案)」対する意見
1.意見対象箇所
E温室効果ガス削減目標積み上げの基礎となった対策・施策〔1〕産業部門
2.意見の概要 (100字以内で記載)
「廃プラスチックの製鉄所でのケミカルリサイクル拡大」をCO2削減の基礎
と して積み上げるのは不適切ですので、列記事項から削除すべきです。
3.意見及び理由(2,000字以内で記載)
「約束草案」の「3.温室効果ガス削減目標積み上げの基礎となった対策・施
策」 のエネルギー起源CO2-産業部門に、「廃プラスチックの製鉄所でのケ
ミカルリサ イクル拡大」が掲げられています。
これは、容器包装リサイクル法に基づく製鉄所での2012年度廃プラスチック
利用量が42万dのところ、2030年には100万dに拡大するというものです。
しかしながら、LCAによれば、容器包装のケミカルリサイクルもマテルアル
リ サイクルもCO2削減量はほとんど変わらないので、製鉄所でケミカルを
拡大してもその分マテルアルが減少すれば、トータルでのCO2削減量は変
わらない計算になります。
従って、当該対策をCO2削減の基礎として積み上げるのは不適切ですの
で、列記事項から削除すべきです。
そもそも、製鉄所で利用しなければならないプラスチック製の容器包装を
リデュ−スすることが最優先の課題であり、大量生産―大量リサイクルで
はなく、発生抑制をこそ進めることが肝要です。

/////// CO2削減にも意見を出したい方は、こちらもご参照ください///////
1.意見対象箇所
A日本の約束草案
2.意見の概要 (100字以内で記載)
2030年の2013年度比▲26%削減目標の数値を見直し、「2050年度に80
%削減」を実現できるよう意欲的なCO2削減数値目標とすべきです。
3.意見及び理由(2,000字以内で記載)
「約束草案」の2030年度目標である2013年度比▲25%(2005年度比▲24
%)は、全く不十分な目標数字です。
その前提として、2030年度のエネルギー構成で再生可能エネルギーが電
力量の22%〜24%と見積もられており、3.11の福島第一原発事故を猛省
した結果とは到底言えません。
化石資源の無い我が国としては、少なくとも電力量の30%以上を再生可
能な自然エネルギーで賄えるよう早期の普及を進め福田政権時に決定
した「2050年度に80%削減」を確実に実現できるよう意欲的なCO2削減
数値目標とすべきです。

(事務局 山本 義美)

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■ <2> 北海道・多田さんから活動報告ー3R政策地域研究会in北海道      

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 NPO法人環境り・ふれんず、循環ネットワーク北海道、ひがしリサイク
ルサービス、市民ネットワーク北海道、生活クラブ生協の5団体が地域研
究会として地域会議を開催し、各団体の活動報告と情報共有、容リ法改
正についての議論を深めています。
2012年11月に環境文明21客員研究員の庄司元さんを講師にお迎えし、
容リ法改正市民案の要点の再確認と、意見交換を行いました。この時に
出された意見を第二次市民案への提起としました。
2013年11月には容リ法改正に向けての課題や現状を広く市民や事業者
者とも共有するために、行政、事業者、市民に参加を呼びかけ学習会を
開催。31名の参加者が意見交換を行いました。講演会の講師は全国ネ
ットワーク事務局次長の中村秀次さんに依頼しました。
2013年度に各団体が集約した署名、合計2162筆を札幌市議会に提出。
陳情事項については、拡大生産者責任の強化、レジ袋削減、環境教育
と学校牛乳のびん化を盛り込み、市議会に対し意見陳情を行いました。
市民のごみ減量の努力が報われる為にも川上からの容器包装簡素化
の取り組みが必要と考えます。
びんをリユースしようにも現在の回収方法では不可能。びんの分別回収
については行政の協力が必要であり、容リ法改正については市民も意
識を高めて、行政や事業者と連携して取り組む必要があるのではない
でしょうか。主な課題としてはEPRの徹底のための費用負担の見直し、
リユースびんの普及のためのびん規格統一や自治体での回収の徹底、
LCAを考慮し地域内循環を優先としたリユース構造の構築などが挙げ
られます。2015年度、北海道地域会議ではリユースびんの普及に活動
の柱を置き、『会議の飲物はリユースびんで!』を合言葉に、行政・事業
者などの会議でリユースびんを利用する働きかけを実践します。
まずは7月に北海道庁、札幌市役所を対象に会議時の飲料調査アンケ
ートを行い、結果を検証していきます。

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■ <3>第20回東京とことん討論会のお知らせ

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テーマ:「どうする?これからの東京のごみ」
日時:2015年7月29日(水) 9:45〜18:00
会場:足立区勤労福祉会館(プルミエ)
主催:東京23区とことん討論会実行委員会
資料代:1000円,学生500円
後援:東京都・特別区長会・足立区

基調講演: 高月紘さん(京都エコロジーセンター館長・京大名誉教授)
「市民参加の環境活動」(10:00〜11:45)
分科会 :13:00〜16:45
第一分科会「めざせ!すべてのごみの資源化」
アドバイザー:秋腰光信さん(足立区環境部ごみ減量推進課)
松浦義忠さん(株)要興業取締役部長)
富所富男さん(関東製紙原料直納商工組合専務理事)
安藤正史さん(日本ノボパン工業(株)環境室長)

  第二分科会「どうあったらいい?ペットボトル-いろんな角度から検討しよう-」
アドバイザー:植草太郎さん(千葉大学環境ISO学生委員会)
伊藤浩子さん(荒川クリーンエイド事務局長)
高杉洪太さん(日本コカ・コーラ(株)広報・パブ リックアフェアーズ
本部渉外グループ政策渉外)       
栗岡理子さん(環境カウンセラー) 
庄子真憲さん(環境省廃棄物・リサイクル対策部リサイクル
推進室長)
中谷隼さん (東京大学大学院助教)

第三分科会「東京23区とことん討論会-20年の歩みから今後へ-」
アドバイザー:池尻成二さん(練馬区議会議員)
大谷博信さん(足立区環境部ごみ減量推進課長)
浅川勝男さん(東京二十三区清掃一部事務組合総務
担当部長)               
庄司 元さん(NPO環境文明21客員研究員)

ぜひご参加ください、お待ちしています。
詳しくは下記よりご覧ください。
http://members3.jcom.home.ne.jp/tokoton23/index.html

(副運営委員長 中井 八千代)

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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2015 年 7 月 6 日(月) 10:00 〜 12:00
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りし
ています。ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463
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