「メールニュース」 バックナンバー
■ 第162号(2015年7月24日発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 162号 2015 年7 月24 日
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税金によるリサイクルの見直しすなわち現行役割分担の見直しが、今回
の私たちの議論の出発点だった。見直しの方法は幾つかの選択肢がある。
決して一つの方法しかない訳ではない。その新しい方法を見つけることが
今回改正の最大の課題だったはずだ。
しかし、これまでの審議の経過を見ると、最も論点の分かれるところである
ことを理由にこの見直しの議論は後回しにされた。
合意できることから議論を始めるとするこの審議の進め方に異論はないが、
その先行する議論の中でこの現行役割分担の見直しに繋がる議論に特定
事業者サイドから「その必要なし」とする意向を強く打ち出され、結局見直し
の議論を正面から取り上げる前に見直し議論を棚上げする様相を呈してい
る。
このままでは特定事業者サイドの作戦勝ちだが、市民サイドとしては何とも
歯がゆい。それにしても、自治体サイドからこのような流れに何の反応がな
いのが不思議だ。現行容リ法に最も苦しんでいるのは自治体の筈だが・・・。
(運営委員 庄司 元)
------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------
巻頭言
1、720ml(4合)リユースびんの実態調査中です。
2、カナダ・ノバスコシア州のゼロ・ウェイスト政策 その3
3、世界のレジ袋使用禁止の動きから
4、 第20回東京23区とことん討論会のお知らせ
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■ <1>720ml(4合)リユースびんの実態を調べています。
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3Rの中では優先順位が高いリユースびんですが、 残念ながら“絶滅危惧
種”と言われるようになってしまいました。
その理由についてはさまざまなことが考えられますが、特にリユースの優
等生とされた一升びんが世の中から激減していることはとても危惧されます。
このような中、1990年代から、一升びんよりも容量的に手ごろな720mlの
リユースびんが登場し始めました。しかも、この720mlリユースびんは、 日
本ガラスびん協会のRマークが刻印されている「誰でも使える開放型のび
ん」だったため、今後が期待されていました。
ところが、この720mlのリユースびんは再使用されていないケースがある
との情報があったため、3Rを進める全国ネットワークとして実態調査をす
ることと致しました。
現在、70の事業者の方にアンケート調査への協力をお願いしています。
皆さまに報告できるような内容がまとまりましたら、お知らせいたします。
(事務局 山本 義美)
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■ <2>カナダ・ノバスコシア州のゼロ・ウェイスト政策 その3
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第160号のメールニュースで牛乳容器や廃家電のEPR(拡大生産者責任)政
策についてご紹介しましたが、今号では少しユニークなEPRの取り組みを紹
介します。
新聞紙などは牛乳容器と同様、市町村が回収しますが、新聞社やイエロー
ページグループは、その回収費用を用紙量に応じた広告スペースを提供す
ることで支払っています。
例えば、ハリファックス市で使用されている職業別電話帳のrecyclingのとこ
ろには、市のごみ回収カレンダーが掲載されています。
EPR政策には強制的なものから自主的なものまであり、いずれも州の重要
なごみ減量戦略の一翼を担っています。今後も、より多くの製品に拡大して
いく意向だそうです。
ノバスコシア州では、牛乳以外の飲料容器はハーフバック・デポジット制度
(ワンウェイ容器は半額、リユース容器は全額デポジットを返金)により回収
されていますが、消費者が支払ったデポジット金で運営されているため、同
制度はEPRプログラムではない、という声もあります。
しかし、税金を一切使わない受益者負担の制度で、運営に使ってもまだ残
る収益は、研究費や環境教育などに使われています。
(運営委員 栗岡理子)
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■ <3>世界のレジ袋使用禁止の動きから
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●米カリフォルニア州では、来年11月の大統領選に合わせて、レジ袋の 無
料配布禁止の是非を問う国民投票が予定されています。
レジ袋の使用を禁止する州法が昨年7月に一旦成立し、今年の7月には再生
利用可能な紙袋の販売が義務付けられていましたが、これに全米のレジ袋
メーカーでつくる業界団体が待ったをかけたのです。
レジ袋禁止令は、すでにカリフォルニア州内のロサンゼルス市やサンフラン
シスコ市など多くの自治体ですでに施行されていますが、州規模は全米で初
めてでした。
今後、署名集め代行会社への支払いや、投票日に向けたキャンペーン(テレ
ビCMやダイレクトメール等)で、巨額の資金が飛び交うものと予測されていま
す。
●ハワイのオワフ島で7月1日、スーパーやレストランで、プラスチック製のレ
ジ袋(ビニール袋)を使用することが禁止されました。
肉や魚など一部商品を除き、小売店ではレジ袋の代わりにリサイクル可能な
紙袋や、生物分解できるレジ袋のみが許可されることになり、違反した店は、
1日100ドル
(約1万2000円)の罰金。繰り返し行うと1000ドル(約12万円)まで
増やされます。
ビニール袋は、魚やカメ、鳥などを傷つける可能性があり、また、風で飛ばさ
れて環境を破壊しやすい。また、自然分解もされにくいことから、ハワイでは
マウイ島が2008年から、カウアイ島が2009年から、ハワイ郡が2013年からそ
れぞれ同様の条例で規制してきました。
オアフ島で条例が施行されたことにより、ハワイ州はアメリカで初めて、州全
部でビニール袋を禁止する州になりました。詳しくは下記よりご覧ください。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/07/02/hawaii-plastic-bag-ban_n_7711218.html
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■ <4>第20回東京とことん討論会のお知らせ
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テーマ:「どうする?これからの東京のごみ」
日時:2015年7月29日(水) 9:45〜18:00
会場:足立区勤労福祉会館(プルミエ)
主催:東京23区とことん討論会実行委員会
資料代:1000円,学生500円
後援:東京都・特別区長会・足立区
基調講演: 高月紘さん(京都エコロジーセンター館長・京大名誉教授)
「市民参加の環境活動」(10:00〜11:45)
分科会 :13:00〜16:45
第一分科会「めざせ!すべてのごみの資源化」
第二分科会「どうあったらいい?ペットボトル
- いろんな角度から検討します!-」
第三分科会「東京23区とことん討論会-20年の歩みから今後へ-」
ぜひご参加ください、お待ちしています。
詳しくは下記よりご覧ください。
http://members3.jcom.home.ne.jp/tokoton23/index.html
(副運営委員長 中井 八千代)
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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2015 年 8 月 24 日(月) 10:00 〜 12:00
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りし
ています。ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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