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■ 第163号(2015年8月28日発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 163号 2015 年 8 月 28 日
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<京都市、ごみ半減をめざし「しまつのこころ条例」を制定>
容リ法改正に先駆けて、京都市は2Rと分別を2つの柱として、「京都市廃
棄物の減量及び適正処理等に関する条例」を、2015年3月改正しました。
主な内容は、
@手付かず食品や食べ残し等の「食品ロス」を削減する目標の設定
A政令市初となる食品スーパーにおけるレジ袋有料化の市内全店舗へ
の実施拡大
B紙やプラスチックなどの資源ごみの分別の義務化
C有害・危険物の分別の義務化(薬品類,石油類等)
D市民,事業者の自主的な分別・リサイクルの取組の支援強化等で、
この10月1日から施行されます。また、これに合わせ、ごみ減量目標など
を定めるごみ半減プランも策定されました。
世界有数の観光地であり、人口147万人の大都市が、「自治権」を活かし
て、ごみ半減施策に真っ向から取り組む姿勢に、大きな拍手を送ります。
ごみ減量のためには、EPRの確立など国の政策が重要であることはいう
までもありませんが、反面ごみを出す一人一人の市民の意識に負うとこ
ろが大きく、地域の環境と市民の生活の守り手たる自治体の施策が重要
となります。言い得て妙な愛称も公募で決めたという、積極的な市民の参
加によって条例づくりをすすめてきた京都でのごみ半減!の実現に、期
待したいものです。
上勝町や大木町、水俣市のゼロウェイスト宣言をはじめ、このような先進
自治体が増えていくことが、国の法改正を大きく動かしていく力になるは
ずです。私たち市民も自治体と力を合わせて、国の施策を動かす原動力
になっていきましょう。
新・京都市ごみ半減プラン。詳しくはこちらからご覧ください。
(副運営委員長 中井 八千代)
------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------
巻頭言
1、<リポート>カナダ・ノバスコシア州のゼロ・ウェイスト政策その4
2、新潟からの活動報告
3、 関連情報
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■ <1> <リポート>カナダ・ノバスコシア州のゼロ・ウェイスト政策
■ その4
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日本ではごみや資源物の回収や処理に税金を使うことは当然のように受
け止められていますが、ノバスコシア州ではできるだけ税金を使わない方
が良いと考えられています。そのため、販売時に環境手数料を製品価格
に上乗せ(料金は別表示)して販売したり、業界団体が回収ルートを作り
独自に回収する品目を増やすなどしています。
それらは「スチュワードシップ」と呼ばれ、EPR(拡大生産者責任)と同様、
企業は廃棄時まで責任を持つことが求められます。住民にもスチュワード
シップが求められ、正しい分別などがそれにあたります。
消費者の多くは、購入時に環境手数料を徴収されることに不満はないよ
うですが、環境手数料にまで税金をかけられることには不満があり、税の
二重取りだ!との声も聞かれます。それに対し、州政府は「環境手数料は
税金ではない」と説明しています。
州も市も、企業には強くスチュワードシップを求めますが、市民にはからき
し弱く、ハリファックス市ではごみを透明袋に入れることをようやく今年の2
月に可決。8月まで猶予期間で、それまでは中身の見えないごみ袋にごみ
を入れても回収しています。
(運営委員 栗岡理子)
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■ <2> 新潟・堀川さんからの活動報告・・3R政策地域研究会in新潟
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3R政策新潟地域研究会は、新潟県総合生活協同組合(総合生協)、リユ
ース食器のレンタル事業を展開する”てtoて倶楽部”(新潟ガラスリサイク
ルセンター株式会社内)及び環境カウンセラー二名で構成している。
総合生協では2001年より「びん再使用ネットワーク」に加盟し、リユースび
ん商品の販売と回収に取り組む一方、J1アルビレックス新潟のホームゲ
ームで使用しているリユースカップのカップスポンサーとして、使い捨てカ
ップの削減とCO2の削減に貢献している。
2005年の導入から足掛け11年目を迎えているが、食品事故もなく運営し
ているのは、洗浄と梱包、配送を担うてtoて倶楽部の貢献が大きい。
2014年からは新潟市のリユース食器普及モデル事業に、てtoて倶楽部
のリユース食器レンタルシステムが採用されるなど、リユースの認知は
地域に広がりを見せている。
環境カウンセラーの2名は、新潟県が主催する環境出前授業で主に小
中学生を対象に、ごみの削減やCO2の発生抑制は2Rが最優先の取
組であると伝えているが、アルビレックスの取組やてtoて倶楽部のリユ
ース食器のレンタル事業は2Rの実践例として有効な説明ツールとなっ
ている。
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■ <3>関連情報
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【1】容器包装のケミカルリサイクル手法のうち、「ガス化」がエコマーク
に認定されました。
エコマークでは、これまでも詰め替え容器や省資源型容器の採用、マテ
リアルリサイクルによる再生プラスチックの利用などの視点を盛り込んだ
商品類型を制定し、プラスチック製容器包装に関わる環境負荷低減を促
してきました。
こうした側面に加え、プラスチック製容器包装廃棄物(混合プラスチック)
を効率よく処理し、再び資源に変えることができるケミカルリサイクル手
法(ガス化)に着目し、新しい商品類型が制定されました。
くわしくはこちらから。
http://www.ecomark.jp/pdf/enews96.pdf
【2】2013年度の家庭ごみは、削減傾向が下げ止まり、最終処分場は逼
迫しています。
環境省の一般廃棄物の排出及び処理状況等(平成25年度)について
http://www.env.go.jp/recycle/waste_tech/ippan/h25/data/env_press.pdf
【3】環境省が、様々な実証事業を実施ています。
・平成27年度容器包装における環境負荷低減効果等モデル実証事業
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/87880/n6852-3.pdf
・平成27年度びんリユースシステム構築に向けた実証事業
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/87881/n6853-3.pdf
⇒ご関心がございましたら、ぜひ、ホームページをクリックしてみてください。
(事務局 山本 義美)
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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2015 年96 月 28 日(月) 10:00 〜 12:00
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC で
お送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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