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■ 第167号(2016年1月13日発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 167号 2016 年 1月 13日
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容リ法の改正審議がまとめの段階で止まったまま年を越した。近々
再開されることと思うが、最大の課題である役割分担見直しに
3R全国ネットの主張をどこまで反映させることができるか、踏ん張り
どころの年明けである。
役割分担の見直しは、容器包装廃棄物等の循環利用システム構築に
とって各ステークホルダーの責任の取りかた、容器包装廃棄物の循環
利用と廃棄物としての処理との関係等について、そもそも循環利用の
目的を踏まえての議論を深めることが必要である。
単なる財政負担の付け替え問題に矮小化されるものではない。
これまでの審議ではこの点についての議論は十分出来ていない。
今年の春の到来は暖冬で例年より早まりそうだが、このままでは
容リ法の花は開かない。
(運営委員 庄司 元)
------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------
巻頭言
1、容リ法改正審議会(合同会合)が再開されます。
2,「12・19海ごみとなるレジ袋の削減フォーラム」の概要報告
3、静岡からの活動報告
4、環境省海洋環境室海ごみシンポジウムのお知らせ
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■ <1> 環境省・経産省合同会合が再開されます。
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一昨年の9月から、1年以上も止まっていた容リ法改正審議会
(環境省・経産省合同会合)が再開されます。
ぜひ傍聴しましょう。
日時:平成28年1月20日(水)9:00〜12:00
場所:大手町サンスカイルーム A室
所在地:東京都千代田区大手町2丁目6番1号朝日生命大手町
ビル27階
議題(予定):1.分別収集・選別保管及び分別排出について
2.再商品化及びその他について
傍聴手続き等、詳しくはこちらから↓
http://www.env.go.jp/press/101882.html
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■ <2> 「海ごみにもなってしまう 使い捨てのレジ袋をどう減らす!」
■ 概要報告
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12月19日(土)「海ごみにもなってしまう、使い捨てのレジ袋をどう
減らす!」のフォーラムを、立ち席も出て開催しました。
・東京農工大の高田 秀重先生より、川等から海に流れ込んだレジ袋
などのプラスチック類が、微細なマイクロプラスチックとなって、プラス
チックスープの海と化していること、それらが有害物質を吸着し、魚や
海鳥の体内に取り込まれている状況をスライドで詳しく説明され、
更に東京湾お台場の砂に水を注ぎプラスチック片が浮かんでくる実験
も見て、食物連鎖に至る実態を痛感することができました。
そして最後に、「レジ袋をはじめとするプラスチックは世代を超えて残っ
しまう危険な廃棄物である。そういうものを将来の世代に残さないため
にも、 使い捨てのプラスチックを減らす必要がある。」と話されました。
・三重大の朴恵淑先生より、レジ袋削減に取り組むきっかけとなった
四日市公害から学ぶ「四日市学」についてと、三重県全域でのレジ袋
有料化協定に至るまでの経緯やノウハウについて、詳しく活気溢れる
説明をしていただきました。
・環境省リサイクル推進室の鈴木弘幸室長補佐は、海洋漂着ごみの
70%をプラスチックが占めている、容器包装プラの分別収集の必要性
が一層高まっている、
全国の協定締結によるレジ袋有料化実施率は約40%で、コンビニ、
百貨店の取り組みが遅れていると話され、また先駆的な取り組み
自治体の紹介がありました。
続いてディスカッションに移り、JEANの金子博さんから、川から流入
する海ごみの組成分析と量や漂着の現状報告に続き、「レジ袋の有償
無償だけの議論ではなく、使用禁止の議論も必要」と話されました。
チェーンストア協会の増田充雄さんから、レジ袋有料化を進めてきた
結果、31社2,426店舗が無料配布を中止し、レジ袋辞退率が51.73%
になった。
千葉大環境ISO学生委員会の石川愛海さんから、レジ袋有料化に
2005年から取り組み、2015年はレジ袋使用率が1%を下回っており、
有料化の効果は大きいことなどが報告され、会場からも、全国的な
有料化に向けた法制度が必要との意見が相次ぎました。
最後にコーディネーターの朴先生より「協定を市民の熱意で何とか
進めてきたが、レジ袋有料化の法制度が一番有効な手段。」と結ばれ
ました。
経産省の小澤文徳さんからもコメントをいただきました。
詳しくは年度末をめどに、冊子としてまとめる予定です。
ぜひ、皆さんに読んでいただきたく、お申し込みをお願いします。
(副運営委員長 中井 八千代)
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■ <3>静岡の壷阪さんからの活動報告・3R政策地域研究会in静岡
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「ゴミゼロプラン静岡」市民ネットワーク(略称ゴミゼロネット)97年11月以来、
毎月定例会を開きながら、ゴミ問題に関する様々な活動をしてきました。
昨年のゴミゼロネットは、20回、21回の2回のゴミゼロフェスタを開催
4月と11月に静岡市に対して廃棄物行政関連の情報公開請求
3月に容器包装プラスチックのリサイクルを行なっている
グリーンループ(菊川市)の見学を行いました。
静岡市は不名誉にも全国政令市の中でも一人一日アタリのごみ量
では平成23年度全国一番多い(平成25包括外部監査報告書より)
にもかかわらず、ごみ処理は焼却中心で、その他容器包装プラス
チックの回収などもやっていない政令市では数少ない都市のひとつ
です。
又静岡市はごみ減量目標は相変わらず10年で2.8%減と低い目標
です。
しかし、5年で約4%減と年々少しづつでもゴミは減り続けています。
ゴミゼロフェスタは開始して、十数年。当初は、持帰りの人は少な
かったのが、今ではほとんど残らないくらい持ち帰ってもらえます。
主催者としては、嬉しいところですが、リユースが広がっているという
より、近年のごみ減量傾向も含め、経済の情勢と関係し影響している
のかな?と正直思うところはあります。
私は、毎年情報公開を通してごみ処理原価、最終処分場に注目して
きました。それは、ごみ処理に多大な税金が使われていること、
溶融炉によるスラグ化をしても最終処分場は必要なためです。
その現状については、簡単にリンクブログに書かせていただきました。
参考にしていただければと思います。
ただ、先進的な活動をされている皆様には是非身近な最終処分場の
余命容量(毎年1月に測定することが義務)を情報公開請求をし、
公開されることを希望します。
そのオマケで気がついたこと。
平成24年度まで売電収入等が5〜6億円だったのが、12億円に
なっていました。調べてみると(又情報公開請求)、売電価格が
8円/kwh程度が倍以上の18〜9円/kwhになっていたのです。
電力自由化の影響でした。
十分な活動ができなかった2015年。
2016年が静岡市のゴミゼロ元年になるようなことが始められたらが
私の初夢です。
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■ <4> 1/23-24 2016 新春 海ごみシンポジウム」の開催について
■(環境省 水・大気環境局水環境課海洋環境室
■ 海岸漂着物対策係長 三枝隼 )
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環境省では、東京海洋大学とともに、海ごみに関する国際・国内
シンポジウムを開催いたします。海ごみに関する問題は、日本国のみ
ならず、世界共通の解決すべき課題となっております。
平成27年6月に行われたG7・エルマウサミットで合意された首脳宣言
においても、海洋ごみが世界的な問題であることが改めて認識されま
した。
1月23日の国際シンポジウムでは、世界各国の研究者を招聘し情報
交換を行います。
また、24日の国内シンポジウムにおいては、地方公共団体、産業界、
NPO等様々な主体により進められている取組を紹介いたします。
御興味のある方はどなたでも無料で聴講できますので、奮ってご参加
ください。
日時:平成28年1月23日(土)、24日(日)の2日間
ただし、24日(日)については、既に満員となっておりますので、
ご了承ください。
お申込み方法はこちらから↓
http://www.env.go.jp/water/marine_litter/20161.html
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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2016 年 1 月 21 日(木) 13:30 〜 16:00
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC で
お送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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