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■ 第173号(2016年8月31日発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 173号 2016 年 8月 31日
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久し振りに寄本先生(早稲田大学教授)の書かれた
『リサイクル政策の形成と市民参加』(有斐閣2009)を読み返 しました。
ご著書では、容リ法の検討が始まった1990年代の動きから、
2006年の容リ法改正に至るまで詳細に分析されています。
当時の審議会のようすに関しては、経産省と環境省に直接、
先生がインタビューされており、とても臨場感ある内容となってい ます。
容リ法制定前夜の動きとして、
学識者5名で構成された「経済的手法の活用による廃棄物減量化研 究会」が、
1993年9月にまとめた「報告書」が容リ制度の原点であると紹 介されています。
「報告書」では、
1)排出段階の従量制による手数料徴収、
2)製造・流通段階の引き取り(再生利用)、
3)再生利用段階の再生利用率の義務付け、が制度の柱として紹介 されています。
その後、自治体の分別収集をベースにしながら、
多くの利害関係者をメンバーとした審議会等での議論を経て、
今日あるような容リ制度になりました。
二度目の容リ法見直しの合同会合は2016年5月に終了しました が、
継続課題についてはサブグループなどで検討が進められることにな りました。
ぜひ、今後の検討においては、大所高所から判断のできる学識者を 中心に
利害確執を超えた論議を深めていただきたいと思います。
そして、COP21で合意された日本のCO2削減2030年度目 標
(2013年比26%削減)を大きく上まわることができるような
容器包装3Rの制度設計が構築されることを期待します。
(事務局 山本義美)
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------ 目 次 --- C o n t e n t s ------------------------------ --
巻頭言
1, 10・21 振り返り集会を開催します!
2, 「容リ法の評価・検討に関する報告書」について
3, 北海道からの活動報告
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■ <1> 10・21 振り返り集会を開催します!
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約40万筆に及ぶ国会請願署名が2011年8月末に採択された後 、
2013年9月に始まった環境省と経済産業省の容器包装リサイク ル法
見直しの合同会合“合同審議会”は、2016年5月31日に終了 することに
なりました。
3R全国ネットの発足から10年、前身の容リ法改正全国ネット から数えると、
実に13年が経ちました。
欧州では意欲的な循環経済政策が打ちだされていますが、
日本の厳しい社会情勢の中で、私たちは審議会の結果をどう評価し 、
今後にどのように生かしてゆけばよいでしょうか。
審議会委員であった学識者の方にお話しいただき、振り返りたいと 思います。
他方、昨年末の気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21 )で
合意された“パリ協定”には、日本から“2030年に26%削減 (2013年比)”の
約束草案が届けられました。
環境派の市民からは“低過ぎる”と批判されていますが、
それでもこの計画では、CO2排出量の増えている家庭や業務部門 で40%もの
削減が求められており、現在の延長線上ではとうてい実現できませ ん。
このような将来像からバックキャストし、容器包装等をめぐるごみ 問題に対して
私たちはどのように向き合っていけばよいか、学識者の方からお話 しいただき、
一緒に考えましょう。
報告■ 『合同審議会の報告』 3R全国ネット副運営委員長
講演■(仮)『資源効率性の高い循環型社会構築に向けた、合同審 議会の成果と課題、
各当事者に求められる役割』
森口祐一さん(東京大学大学院教授)
講演■(仮)『パリ協定で目指すCO2削減からバックキャストで 考える、
日本のごみ問題解決のための処方箋』
倉阪秀史さん(千葉大学教授)
発言■ 賛同団体からの会場発言
■日時 10月21日(金)13:00〜16:30 (開場12:30)
■主催 容器包装の3Rを進める全国ネットワーク
■資料代 500円
■定員 90名
⇒申し訳ありませんが、定員超過の場合は抽選とさせていただきま すので、
予めご了解ください。
■会場 全水道会館(文京区本郷)
•JR水道橋駅 東口(お茶の水駅より)下車2分
•都営地下鉄三田線水道橋駅 A1出口1分
→こちらのWEBサイトでご確認ください。
http://www.mizujoho.com/front/bin/ptlist.phtml?Category=9177
■お申し込み
@ メールの方は、件名を「10/21集会申込」として「氏名」「所 属」
「連絡先」を明記の上、お申し込み下さい。
→E-mail:reuse@citizens-i.org
A FAXの方も、上記と同様の内容で、(03-3263-9463 )迄お送りください。
(副運営委員長 中井八千代)
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■ <2> 「容リ法の評価・検討に関する報告書」が
■ 循環型社会部会に報告されました。
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6月2日の中央環境審議会「循環型社会部会」で、環境大臣に具申 された
「容リ法の評価・検討に関する報告書」が報告され、その議事録が 公開されました。
2016年6月2日に開催された中央環境審議会「循環型社会部会 」で
「容器包装の3R推進に関する小委員会」からの報告として、
「容器包装リサイクル制度の施行状況の評価・検討に関する報告書 」が報
告されました。
冒頭、小委員会の座長であった永田勝也委員長(早稲田大学名誉教 授)より
『・・・反省点もございます。大きな点は合同会合のあり方やその 構成につい
てでございます。
検討に3年もかかりました要因の一つもここにございます。
本来すべきであった今後のあるべき方向性について、
冷静でかつ十分な議論ができたという状況には
残念ながら言いがたいというふうに私自身、感じております。・・ ・』との発言
がありました。
途中、事務局による報告や委員との質疑等があり、最後に永田委員 長から
『・・・一つ市民ということで考えると、
市民の方からは分別排出等で機会費用の件では大いに協力いただい て、
なおかつ価格転嫁の条項があるんですよ。ですから、費用負担をし ているんです。
そういう人たちの気持ちをくみ上げてこの制度を運営していかない と、
もうこれは循環型社会へ向かった流れということは言い切れない。
そういう中では、市民の方はもう20年たつんですけれども、
一生懸命努力してくれた方がいらっしゃる。その人たちが達成感を 抱けない
というのは、
やっぱり問題が多いなというふうに私自身は認識しています。
ある意味、私、制定に関わった人間からすると、
ちょっとこれは問題ありの制度だなという気持ちはあります。本音 です。』
このような委員長発言に鑑みれば、
“やはり今回の合同審議会は異例だった”と思わざるを得ませんし 、
この度の委員長としての真摯なお言葉の内容については、
十分に尊重されてしかるべきではないかと思います。
なお、議事録では、評価すべき点として、
1)容器包装の3Rに対する国家全体としての目標設定に向けた検 討を開始する点、
2)地域協議会を設置し、地元メンバーによる特性を生かした取組 が展開される点、
3)個別の残された課題をサブグループや検討会で議論していく道 筋がつけられた点、
4)実施可能な対応は次の見直しを待たずに対処できるということ が了解された点
等々についても触れられています。
詳細は、以下のWEBサイトより、議事録をご覧ください。
http://www.env.go.jp/council/03recycle/y030-13a.html
(事務局 山本義美)
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■ <3> 北海道・石塚祐恵さんからの報告
■ −3R政策地域研究会in北海道―
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「3Rをすすめる北海道地域会議」としての活動は、昨年の8月に
『会議の飲み物はマイボトルやリユースびんで! 会議等での飲料容器調査
について行政との意見交換会』を行い、その後、 しばらくお休みしております。
この意見交換会では、 行政担当者と事前のアンケートをもとに行い、
リデュースを推進する1つの選択として確認致しました。
市民ばかりに呼びかけるのではなく、行政や事業者が会議の飲物に
マイボトルやリユースびんに取り組む事で、 需要が高まり市場ができること
を期待しての取組みでしたが、北海道だけでは難しく、 全国的にキャンペーン
ができれば良いと思っています。
また、特定非営利活動法人環境り・ ふれんずが参加している北海道容器包装の
簡素化を進める連絡会の活動としては、『 容器包装簡素化大賞2016』の実施、
『容器包装簡素化展示』の開催など、容器包装(パッケージ) の簡素化について
様々な工夫を凝らし啓発をしています。
詳しくは、HPにて活動報告しておりますのでご覧ください。
消費者意識を変えない事には進みませんので、消費者(市民)が『 選ぶ』・『買う』
という行動につながるための活動を心がけています。
北海道容器包装の簡素化を進める連絡会: http://yokihoso.jimdo.com/
特定非営利活動法人環境り・ふれんず : http://refriends.jimdo.com/
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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2016 年9 月 30日(金) 9:30 〜 11:30
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC で
お送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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