「メールニュース」 バックナンバー
■ 第183号(2017年6月23日発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 174号 2016 年10月5日
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海洋のプラスチックごみ問題が世界中で大きく取り上げられています。そ
の影響で、レジ袋が禁止、あるいは有料化される国や地域が増えました。
昨年レジ袋が有料化された英国では、今度はNGOが使い捨てコーヒーカ
ップに5セント課金するよう提案し、ムーブメントを起こしています。
また、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州では、散乱ごみを4割減
らすため、飲料容器のデポジット制度を来年7月から開始します。
隣のクイーンズランド州でも、同制度導入に向け検討中です。
うまくいけば2018年には実現しそうです。
翻って日本は、デポジット制度どころか、レジ袋有料化もなかなか進みま
せん。この差は一体どこからくるのかと暗澹としますが、ここへ来て1つ朗
報がありました。
以前から、効果が疑わしい上、有害だと問題視されていた抗菌剤トリクロ
サンやトリクロカルバンなど19成分を含む抗菌石鹸や抗菌洗剤が、アメリ
カで先月一般販売禁止の決定がなされたのです。
これらは日本でも多用されているため、日本化粧品工業連合会などは会
員企業に、これらの成分を他に切り替えるよう要請したそうです。
これを受けて、厚生労働省は製造販売業者に対して、1年以内に代替製
品に切替えるための承認申請を求める通知を9月30日付けで出しました。
プラスチックごみの流出量には影響しないものの、少なくとも環境ホルモ
ンの海洋への流出はこれで少しは減るだろうと、胸をなで下ろしています。
(運営委員 栗岡理子)
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------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------
巻頭言
1. 10・21 容リ法見直し合同審議会「振り返り集会」にぜひご参集ください!
2. 容リ制度見直しの検討のための調査事業が始まります!!
3. 新潟からの活動報告
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■ <1> 10・21容リ法見直し合同審議会「 振り返り集会」にぜひご参集ください!
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2010年10月から、ごみ問題の解決をめざす全国の市民、団体のみなさま
と共に取り組んだ、およそ40万筆に及ぶ「容器包装リサイクル法の見直しを
求める国会請願署名」は、3.11東日本大震災後の2011年8月末の国会で採
択され、2013年9月から環境省と経済産業省による「容リ法見直しの合同会
合」“合同審議会”が始まりましたが、1年半の中断後、2016年5月31日に終
了しました。
3R全国ネットの発足から10年、前身の容リ法改正全国ネットから数えると、
実に13年が経ちました。
欧州では意欲的な循環経済政策が打ちだされていますが、日本の厳しい
社会情勢の中で、私たちは審議会の結果をどう評価し、今後にどのように
生かしてゆけばよいでしょうか。
審議会委員であった学識者の方にお話しいただき、振り返りたいと思います。
他方、2015年12月に発表された欧州委員会の循環経済パッケージでは、
EU共通の目標として「2030年までに自治体廃棄物のリサイクル率65%を
達成する」「2030年までに容器包装廃棄物のリサイクル率75%を達成する」
ことなどが掲げられました。
また、気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で合意された“パリ
協定”には、世界の国々から意欲的なCO2削減目標が届けられています。
日本の現状を鑑みると隔絶の感がありますが、このような進むべき世界の
流れを踏まえて、この度の容リ法見直しの合同会合を振り返りつつ、目指
すべき将来像からバックキャストして今後のごみ問題への向き合い方を多
くのみなさまと共有したいと思い、3R全国ネットでは来る10月21日に「振り
返り集会」を開催いたします。
多くの皆様が、ご参集されますよう、宜しくお願いいたします。
報告■ 『合同審議会の報告』 3R全国ネット副運営委員長
講演■(仮)『資源効率性の高い循環型社会構築に向けた、合同審議会
の成果と課題、各当事者に求められる役割』
森口祐一さん(東京大学大学院教授)
講演■(仮)『パリ協定で目指すCO2削減からバックキャストで考える、
日本のごみ問題解決のための処方箋』
倉阪秀史さん(千葉大学教授)
発言■ 賛同団体からの会場発言
■日時 10月21日(金)13:00〜16:30 (開場12:30)
■主催 容器包装の3Rを進める全国ネットワーク
■資料代 500円
■定員 90名
⇒申し訳ありませんが、定員超過の場合は抽選とさせていただきますので、
予めご了解ください。
■会場 全水道会館(文京区本郷)5F中会議室
•JR水道橋駅 東口(お茶の水駅より)下車2分
•都営地下鉄三田線水道橋駅 A1出口1分
→こちらのWEBサイトでご確認ください。
http://www.mizujoho.com/front/bin/ptlist.phtml?Category=9177
■お申し込み
@ メールの方は、件名を「10/21集会申込」として「氏名」「所属」
「連絡先」を明記の上、お申し込み下さい。
→E-mail:reuse@citizens-i.org
A FAXの方も、上記と同様の内容で、(03-3263-9463)迄お送りください。
(副運営委員長 中井八千代)
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■ <2>容リ制度見直しの検討のための調査事業が始まります!!
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先般の審議会の結果を踏まえて、いよいよ、環境省による「容リ制度見直し
に向けた検討を実施するための調査」が始まります。
検討メンバーは厳選された「有識者検討会」が想定されています。
今後をきちんとウォッチしてゆきましょう。詳細はリンク先をご覧ください。
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●(2016年9月9日公告)
容器包装リサイクル制度の見直しに係る調査検討業務/納入期限2017年
3月27日
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/20160909_93314.html
仕様書等
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/2016/09/07/n7600-3.pdf
【業務内容】
(1)市町村における分別収集・選別保管に係る費用の実態等に係る調査
(2)廃ペットボトルリサイクルに係る実態調査
(3)容器包装リサイクル法対象外プラスチックの一括回収・再商品化による
社会的費用効率化の検討
(4)プラスチック製容器包装の選別作業の在り方に関する検討
(5)容器包装リサイクル制度対象品目の目標設定に向けた指標の調査・検討
(6)容器包装リサイクル制度に関する情報の収集・整理
●(2016年9月13日公告)
容器包装における環境負荷低減効果等モデル実証事業の実施等業務/
納入期限2017年3月30日
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/20160913_93349.html
仕様書等
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/2016/09/09/n7607-3.pdf
【業務内容】
(1)離島における小型油化施設を用いた分別収集参加市町村の増加
}方策検討実証事業の実施
(2)廃ペットボトル店頭回収モデル実証事業の実施
(3)オフィス街における環境負荷低減等の調査・検討
●(2016年9月15日公告)
製品プラスチックの効率的な回収・リサイクル方策に係る調査・実証業務/
納入期限2017年3月30日
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/20160915_93371.html
仕様書等
http://www.env.go.jp/kanbo/chotatsu/n7612-3.pdf
【業務内容】
(1)製品プラの効率的な店頭回収・再資源化・再製品化の方策に係る調
査検討業務
(2)店頭で回収された製品の再資源化、再製品化を検討する業界横断型
店頭回収ネットワーク連絡協議会(仮称)の設立とその運営の検討業務
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(事務局 山本義美)
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■ <3> 新潟・永澤由紀子さん(てtoて倶楽部) からの報告
■ 3R政策地域研究会in新潟
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<2Rと消費行動に思うこと>
第3次循環型社会形成推進基本計画(平成25年5月に閣議決定された)の
主眼である「2Rの取組がより進む社会経済システムの構築」に、食品ロス
が減ると、豊かで「足るを知る」社会が待っており、地域循環システムとも共
存するとあります。
朝日新聞掲載 (9月5日) の京都市のごみ調査結果によると、賞味期限後が
68.1%だったり食べ残しが22.3%を占めているのは明らかな買いすぎと作り
過ぎですが、賞味期限前に捨てられた食品が31.9%を占めているのは、
いったいどういう理由なのでしょうか。
2Rの先頭を行くエコバッグの推進で言えば、レジ袋を辞退するとポイントが
もらえる新潟県の農村地域のスーパーでは、買い物量以上のレジ袋を要求
する客が多いこと、また、野菜などをお裾分けする袋として重宝すると聞きま
した。
レジ袋の用途は多様で、エコバッグよりも環境にやさしいと言う科学者もい
ます。初めて家庭ごみを勉強する小学4年生が良く知っているのは、エネル
ギー使用量とCO2の排出が最も多いリサイクルです。
国がリサイクルの言葉と仕組みを社会に広く知らせながら、次は2Rだと言
われても、
頭と社会システムの切替えは簡単ではありません。
子供達の未来の環境を憂いる私たちは、現実と理想をすり合わせながら弛
まずに進むしかないのでしょうか。
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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2016 年11 月 1日(火) 10:00 〜 12:00
◇ 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC で
お送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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