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　　　容器包装の３Ｒを進める全国ネットワークニュース

　　　　　　　 第 205号　　 2019 年 7 月 18 日

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　今年６月、フランスではデポジット制度※を検討するため、委員会を立
ち上げました。ペットボトル回収率を90％にするというEU（欧州連合）目
標を達成するため「ドイツや北欧で非常に良く機能しているデポジット制
に着想を得た」（JETRO, 2019.6.28） とのこと。9月から国会で審議される
法案に盛り込む予定です。

　フランスの関連団体は「ペットボトルなどわずかだ」と反発しています。
しかし、「わずか」でも減らしていくことが、結果的に海洋ごみを減らすこ
とになります。

　フランス以外にも最近デポジット制度導入を表明する国が増えていま
す。工業製品の回収を生産者責任とするのが当然の国にとり、日本の
ような自治体回収は、税金でペットボトルの販売を応援しているのと同
じことなのです。また、使い捨て容器だけでなく、リユース容器もデポジ
ット方式での回収に注目が集まっています。

　今年５月、使い捨てプラスチック容器を減らすため、米ニューヨークと
仏パリで、「ループ」（Loop）のテスト販売が開始されました。ループとは、
消費者が専用のウェブサイトから食品や日用品を注文すると、ガラスや
金属製のリユース容器に入れられた商品が、専用のトートバッグで自宅
まで配達される仕組みです。運営は、これまでも革新的なリサイクルに
取り組んできたテラサイクルが行います。

　商品にはデポジット（保証金）が上乗せされて販売されますが、容器を
返却すると上乗せ分は返金されます。使用後の容器は専門業者が洗浄し、
何度も繰り返し使われます。

　パリではカルフール（スーパーチェーン）が、自社ブランドの他、多くの
企業の商品をループでテスト販売しています。うまくいけばフランス全土
に広げる予定で、将来的には自社店舗での販売・回収も視野に入れてい
るそうです。

　日本では来夏、東京都内で5000世帯を対象に実施されます。P&Gやキ
リン、ロッテなどが参加する計画です。このようなデポジット方式での販
売・回収は、拡大生産者責任を果たす一歩になるでしょう。

※ここでいうデポジット制度とは、容器入り製品にいくらかを上乗せして
販売し、容器を返却すると返金される仕組みを指しています。
（政策委員　栗岡理子）

------ 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------
巻頭言
<1> 大阪ブルー・オーシャン・ビジョンに対して、共同声明を発表！
<2> G20大阪サミット と東南アジアの減プラスチック
<3> 北海道環境り・ふれんず石塚さんからの活動報告
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■　<1> G20大阪ブルー・オーシャン・ビジョンに対して、共同声明を発表！
■　　「減プラスチック社会を実現するNGOネットワーク」
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　６月29日にG20が終わり、2050年までに海洋へのプラスチック流出ゼロを目
指す大阪ブルー・オーシャン・ビジョンが共有されました。しかし これでは不十
分として、3R全国ネットもメンバーである11の市民団体による「減プラスチック
社会を実現するNGOネットワーク」は、海洋プラ汚染問題解決に向けて2030年
削減目標付き国際協定早期発足等を求める共同声明を13の賛同団体と共に
出しました。

　「法的拘束力のある国際協定の発足に合意できなかったことなどか ら、海洋
プラスチック汚染問題への対策がなお不十分であるとして、 プラスチック汚染
問題の解決をめざし、日本政府に対し、以下のことを求める共同声明 を発表し
ました。

１．海洋プラスチック汚染問題を包括的に解決するための、2030 年までの
プラスチック使用量の 大幅削減目標を含む、法的拘束力のある国際協定の
早期発足に主体的に貢献していくこと

２．2030 年までの意欲的なプラスチック使用量削減目標を、日本政府が率先
して早急に設定し世 界に示すことで、同様の動きを働きかけていくこと

３．NGO、市民団体との実質的な対話や連携を開始すること

　この共同声明は、各種マスコミにも取り上げられ、様々な分野で問題提起さ
れています。

詳しくはコラチから↓
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190629-00010004-alterna-env
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/WWF_G20.pdf
https://mainichi.jp/articles/20190717/ddm/013/020/097000c

（副運営委員長　中井八千代）

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■ <2> G20大阪サミット と東南アジアの減プラスチック
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　G20大阪サミットで、G20が、「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」を共有しまし
た。これは、2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロに
まで削減することを目指すものです。

　これは、逆に読むと2050年までプラスチックごみを流出させ続けるということ
で、あまりにも遅いです。

　これに対して、メディアによれば、東南アジアの減プラスチックは進んでいま
す。

★タイは2022年までに使い捨てストローやプラスチックカップ、厚さ36ミクロン
（ミクロンは1000分の1ミリメートル）以下のレジ袋など主要品目の使用を段階
的に禁止するほか、2027年にはプラスチックごみのリサイクル率を100%にする
目標を盛り込みました。

★インドネシアは2019年末までのレジ袋の使用禁止の検討に入りました。7月
からリゾート地のバリ島で先行実施します。

★ベトナムではフック首相が企業にプラスチックごみ削減を求めました。

★フィリピンでは議会でプラスチック製ストローなどの使用を禁じる法案の審
議が始まっています。

☆日本は世界から取り残されてしまいます。

（運営委員　小寺正明）

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■ <3> （特非）環境り・ふれんず　代表理事　石塚祐江 さんからの活動報告
■ 　　　　　　　<3R政策地域研究会in北海道>
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北海道での「容器包装をみなおそう！海ごみ対策地域リーダー養成講座」について
　
　7月11日（木）、３R全国ネットの中井副運営委員長を講師に勉強会を札幌で開
催し、参加者165名は容器包装の課題を共感することができました。

　これは、2月25日に北海道容器包装簡素化連絡会の勉強会（37名）に参加した
札幌友の会が中心となり、「もっとたくさんの人に中井さんのお話を聞いてもらい
たい！」と呼びかけ、札幌以外からの参加があり大盛況でした。

　また、同じく2月の勉強会に参加した日本チェーンストア協会北海道支部も、
6月4日の総会（84名）で中井さんの講演会を行ったところ、タイムリーな話題に
関心が高く大変好評だったそうです。

　札幌ではこの約5か月間で、中井さんを講師に勉強会を3回開催し参加者は
286名と、今後、更に広がっていく可能性が期待でき、この流れ（勢い）を活か
したいと
思っています。

　G20以後、「北海道はどうしてレジ袋の無料配布中止を12年前に実施でき、
今も継続できているのか？」というメディアの取材がありますが、北海道はN
PO・行政・事業者と早くから連携し一緒に活動してきた信頼関係かと自負し
ています。

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■ <4>第24回　東京２３区とことん討論会渋谷区で開催！　　　
■　　　　7月24日（水）9：45〜美竹の丘・しぶやにて
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皆さま、ぜひ最後の「東京２３区とことん討論会」にご参加ください。

詳しくはコチラから↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/tokoton24.pdf

（副運営委員長 中井八千代）

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事務局からのお知らせ
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会
◇ 2019 年 ７月 25日（木) 14：00 〜 16：00
場所：市民運動全国センターです。

※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の３Ｒを進める全国ネットワーク事務局
E-mail ： reuse@citizens-i.org
URL ： http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町９−７　一番町村上ビル６Ｆ
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844　　 FAX/03-3263-9463

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