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「メールニュース」 バックナンバー

第211号(2020年1月28日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 211号   2020 年 1 月 28 日

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謹賀新年
旧年中はいろいろとお世話になり、まことにありがとうございした。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
                    (運営委員長 中井八千代) 
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1992年のリオ・サミットでカナダの小学生だったセヴァン・カリス・スズキが大人たちに向けたメッセージで「直し方を知らないものを壊すのは止めて」と地球環境問題に対して発言してから4半世紀、スウェーデンの高校生グレタ・トゥーンベリが気候ストライキを行い大人たちに向けた発言を始めました。その間には、IPCCによる報告書で地球温暖化による気候変動は人為的な影響と位置づけられています。

地球上の環境問題が、解決どころかとどまるところを知らぬげに拡大を続けるなかで、この状況を作ってきた大人は突きつけられた課題にどのように対処していくべきでしょうか。セヴァンの発言に触発され、「考えて行動する小学生」を目標に始めた小学校 高学年を対象とした環境連続講座は今年20年目を迎えました。廃棄物や使い捨て、買い物など年間10のテーマで「ライフスタイルとその影響、解決策としての自分の行動を考えること」が課題です。1年目に参加したこどもは既に30歳前後です。社会の中でどのように行動しているのか気になります。昨年は修了生が地元の環境シンポジウムに登壇してくれました。現在、社会人として 岡山県の 山村で働く彼女が、水筒片手に軽やかにあらわれ、発言する姿は素敵でした。

自分にできること? 次代を生きる小学生と一緒に考え、実践していくこと、かな?
(運営委員 善財裕美)

----- 目 次 --- C o n t e n t s --------------------------------
巻頭言
<1> 「どうなる!?レジ袋有料化」シンポジウム開催
<2> 東京都が「気候危機に立ち向かう行動宣言」を公表
<3> 【レポート】 タイのプラスチック規制状況などについて
<4> 山梨「スペースふう」永井寛子さんからの活動報告
<5> 日本野鳥の会からシンポジウムのお知らせ
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■ <1> 「どうなる!?レジ袋有料化」シンポジウムを開催します !
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今年7月1日からレジ袋の有料化がスタートしますが、
例外規定が多く、削減効果が危ぶまれている状況です。

 そこで、世界の使い捨てプラスチック規制と成果などについて、大阪商業大学の
原田禎夫教授基調講演にお聞きし、続いて今後の日本の施策のあり方について、
多様なパネリストや会場参加者と討論します。

タイトル: 「どうなる!?レジ袋有料化」
日時 : 2020年4月11日(土)13:00〜16:00
会場 : 地球環境パートナーシップオフィス(GEOC)(渋谷区国連大学1F)  
基調講演 :「未来のために知っておきたい、海とプラスチックの話」
         原田禎夫・大阪商大教授 
制度の説明: 経済産業省or環境省 
パネリスト:
富山県       
チェーンストア協会 増田充男執行理事
フランチャイズ協会orセブンイレブン 西山純生環境部長
東京都地域消費者団体連絡会 奥田明子共同代表 
参加費 :  資料代 500円
定員  :  先着 60名
申し込み: 件名を「レジ袋有料化シンポ参加申し込み」とし、
氏名、所属、連絡先を明記の上、下記へお申し込み下さい。
email- reuse@citizens-i.orgまたはFAX 03-3577-7353へ

尚、詳細は、次回の号外ニュースでお知らせします。
(運営委員長 中井八千代)

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■ <2> 東京都が「気候危機に立ち向かう行動宣言」を公表

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東京都は、2019年5月に「ゼロエミッション東京」を実現することを宣言していましたが、
2019年12月27日、その実現に向けたビジョンと具体的な取組・ロードマップをまとめた
「ゼロエミッション東京戦略〜気候危機に立ち向かう行動宣言〜」を公表しました。

COPでも化石賞を贈られ続けた日本政府の後ろ向き姿勢が際立つ中、東京都のこの戦略が着実に実施されることを注視したいと思います。

この戦略の中で、重点的対策が必要な3つの分野のうちのひとつとして、より詳細な取組内容等を記した「プラスチック削減プログラム」が策定されています。

3R全国ネットとしての注目は以下の点です。
・「使い捨てを徹底的に見直し、リユースを基調とした社会へ」が掲げられています。
・まだプラスチック製容器包装の分別収集をしていない特別区にその導入を協力に後押しする。
・国への提案要求
→レジ袋に留まらず、使い捨てプラスチック全般の削減を促進する制度
→容リ法の見直しとして
「製造事業者にリユース可能な容器の検討を促すしくみ」
「事業系の容器包装プラスチックの3Rを促進するしくみ」
「対象範囲の拡大(サービスの提供に伴う使い捨て製品等)
などが明記されています。

これらが確実に実現されるならば、日本の社会を変える嚆矢となるのではないでしょうか。

東京都のWEBサイトはこちら
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/policy_others/zeroemission_tokyo/
(事務局 山本義美)

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■ <3> 【レポート】 タイのプラスチック規制状況などについて
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2020年1月1日からレジ袋はバンコクの大手小売店で提供をやめました。バンコクでは、買い物の際、手提げ袋やスポーツバッグなどのマイバッグを持ってくる人が多く、持っていない人は、スーパーなどではエコバッグを売っているので、それを買う人や、裸で持って帰る人がいました。
中には、大きな洗濯ものを入れるようなプラスチックの篭と大きな手提げ袋を持ってきて、大量に買ったものを入れて帰るグループを見かけました。
買い物客は、マイバッグに様々な入れ物を使っていました。

タイ政府は2022年までに小さな小売店や全国に広げてレジ袋を禁止するそうです。
タイ政府の禁止するプラスチックは、7アイテムあり、マイクロビーズ、酸化型分解プラスチック及びキャップシールは2019年までに、厚さ36μm未満のレジ袋、発泡プラスチック容器、プラスチックストロー及び使い捨てプラスチックカップを2022年までに禁止するそうです。

その他、タイ政府はプラスチックごみを、川の高低差がほとんどないので、川や運河で、堰を設けたり、船で回収したりしていますが、量が多すぎて回収堰があふれてしまうこともあるそうです。また、海岸でも回収しています。そして、ビーチでは喫煙禁止にするそうです。なお、キャップシールを禁止する国は他には見かけません。
(運営委員 小寺正明)

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■ <4> 山梨「スペースふう」の永井寛子さんからの活動報告
■            <3R政策地域研究会in山梨>
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「脱・使い捨てプラスチック」に向け、国内外の動きが活発化しつつあります。
海のない山梨県においても、海ごみ問題を自分事として考えようと、一昨年7月、山梨県内の環境団体が中心となり「山梨マイクロプラスチック削減プロジェクト」(通称Yama・P)を立ち上げました。
以来、川ごみ清掃活動、講師を招いての研修活動、様々な世代を対象にした講演活動など、海ごみ問題についての県民の意識醸成に努めてきました。

行政や他団体との連携も積極的に進めながら、“私たちにできることは何か”を議論してきました。
昨年8月には、それまでの集大成として、環境省、山梨県、全国川ごみネットワーク等からパネリストをお招きし、「やまなしプラスチックごみ削減サミット」を開催しました。
パネリストと共に、活発な議論が展開され、最後にプラスチックごみゼロを目指した 「市民宣言」が参加者のもとで採択されました。
「市民宣言」をより具体的に、また実効性のあるものとして行動を起こすためにも、今後はこれを広範な県民運動として広めていくことが求められています。
山梨県、企業とのさらなる連携、また県内市町村等との協力関係も築きながら、Yama・Pの活動をさらに前進させていくことを目指します。

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■ <5> 日本野鳥の会よりのお知らせです。
■   シンポジウム・海洋プラスチックごみから海鳥を守ろう!開催します。 

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2月23日(日)に法政大学市ヶ谷キャンパスで、高田秀重農工大教授の基調講演で 「シンポジウム・海洋プラスチックごみから海鳥を守ろう!」を開催します。
私たちの暮らしのあらゆる場面で消費されるプラスチックが、ごみとなって海洋に流入し、深刻な海洋汚染を引き起こしています。

毎年100万羽の海鳥、10万匹の海棲哺乳類、ウミガメや魚が、プラスチックの影響で命を落としています。シンポジウムを通じて、プラスチックごみによる海洋汚染をくい止めるにはどうしたらよいか考えていきたいと思います。
参加費無料、事前申込不要です。多くのご参加をお待ちしております。

日時:2020年2月23日(日)13:00〜17:30(開場12:30~)
会場:法政大学 市ヶ谷キャンパス G201教室
アクセス https://www.hosei.ac.jp/access/ichigaya.html
参加費:無料
定員:200名
申込:不要。直接会場にお越しください。
主催:(公財)日本野鳥の会、法政大学人間環境学部
*会場へのペットボトルの持ち込みはご遠慮ください。

講師プロフィールなど、詳細はホームページをご覧ください↓
https://www.wbsj.org/activity/event/symposium-plastic/

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● 会議開催日程
◎ 運営委員会◇ 2020 年3 月 4日(水) 14:00〜16:00 場所:市民運動全国センターです。
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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