「メールニュース」 バックナンバー
■ 第225号(2021年4月7日発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 225号 2021 年 4 月 7 日
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昨年の今頃(3〜4月)、札幌の街に人はいなくなり、お店も閉まり、マス
クやトイレットペーパーは無くなり、コロナの恐怖と不安の日々でした。
特に、景気が悪くなると、環境保全活動は後回しになると言われ、コロ
ナ禍で環境活動が逆行するのではと心配でした。
しかし、現実はそれ以上に深刻となり、コロナの影響は輸出入のストッ
プで資源リサイクルが滞り、今でも古布・古着の回収は止まったままです。
数十年前、資源の「地域内循環」を唱えていた時期があり、その地域は
小さいほど環境に良く、雇用や経済、エネルギー、人やコミュニティーに
も効果があります。
コロナ禍で、まさに「資源の地域内循環」を思い出しました。
マスクやトイレットペーパーでさえ大パニックになったので、これが食品
や石油(エネルギー)だったらどうなっていたのだろうかと、恐ろしくなり
ました。
今回の新型コロナウィルスで、本来の『循環型社会』を考え直すきっか
けになると良いなと思います。
特に、石油資源である廃プラスチックの3Rが進むことで、街中の散乱
プラや海洋プラの削減につながることを期待したいです。
(政策委員 石塚祐江)
----- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------
巻頭言
<1> 第四回「プラスチック削減」オンライン連続セミナーを開催します!!
<2> 【レポート】 洗濯機による衣類からの繊維状マイクロプラスチックの排出
<3> NPO法人環境り・ふれんずの東飛郎さんから
「札幌市リサイクルプラザの活動報告」
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■<1> 第四回 「]プラスチック削減」オンライン連続セミナーを開催します!!
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第三回連続セミナー(浅利美鈴・京大准教授)は、若干の余裕があります。
<トピックス>
・40年の家庭ごみ細組成調査からみるプラごみ
・京都大学における学生や消費者を巻き込んだプラ対策
・京都市における高いプラ削減目標
ちらし→http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/20210415.pdf
ぜひご参加ください。
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第四回連続セミナーは、東京大学梅田靖教授をお招きします。 今年1月、
小泉環境相と経団連が 循環型経済社会の実現に向けて、EUをはじめ世界中に
広がるサーキュラ―エコノミー(循環経済)を推進することを合意したと
発表しました。
そこで、第四回は、東京大学の梅田靖教授をお招きし、
「サーキュラ―エコノミーによって、持続可能な循環型社会に変わる」
と題して、下記の内容のお話を、分かり易く講演していただきます。
1.サーキュラーエコノミー(循環経済)とは
2.ちなみに日本では
3.サーキューラーエコノミーによって製品設計とビジネスが変わる
4. サーキュラーエコノミーと拡大生産者責任
5. サーキュラーエコノミーによって我々のライフスタイルをどう変えて行くか?
梅田先生の専門は、ライフサイクル工学、サステナブル・マニュファクチャリング、
次世代ものづくり、設計学、メンテナンス工学です。これまで精密工学会賞、
設計工学会論文賞、 EcoDesign2017 Best Paper Award等、数多くの受賞をされ
ています。
第四回 5/17 (月) 19:30〜21:00 梅田靖東京大学教授
「サーキュラ―エコノミーによって持続可能な循環型社会に変わる」
詳しくは下記のちらしをご参照ください。↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/210517.pdf
参加費無料
▼申込み件名:「第四回プラ削減オンラインセミナー5月17日視聴希望」とし、
氏名、所属、TELを明記の上、
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org 迄 ※申込後、入力いただいた
メールアドレスに、お申込みを受け付けた旨と当日2日前に参加URLをお送りします。
ぜひ多くの皆様のご参加をお待ちしております。
▼次回以降の講座予定
第五回 6/26 (土) 10:00〜11:30 井田徹治 共同通信社編集委員・論説委員
「プラスチック汚染:世界と日本の今」
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※第二回連続セミナー(原田禎夫准教授)・アンケートの集計結果です。↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/OLseminar02.pdf
(運営委員長 中井八千代)
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■<2> <レポート> 洗濯機による衣類からの繊維状マイクロプラスチックの排出
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世界的に、私たちの洗濯機から排出される繊維状マイクロプラスチックは、
海洋のプラスチック950万トンの15から31%を占めているといわれ、生態系に
影響を及ぼす恐れがあり、問題になっています。
京都大学の田中周平准教授が日本水環境学会での発表によると、衣類の洗濯
機から大量の繊維状マイクロプラスチックが排出され、その重量や本数は洗濯
機により異なっていることが分かりました。
日本で多く使われている、洗濯槽の底に回転部分があるパルセーター型洗濯
機と、欧米で多く使われていて、日本でも最近増えてきたドラム型洗濯機の両
方の洗濯機で、衣類を、洗い, すすぎ, 脱水, 陰干しを計20回実施し、発生する
繊維状マイクロプラスチックを、糸くずフィルターと、排水フィルターで捕集した
10 μm 以上の洗濯屑を調べました。
繊維状マイクロプラスチックの重量は、パルセーター型洗濯機よりドラム型洗
濯機の方が多く、洗濯回数では1回から20回まで、ほとんど変わりませんでした。
本数では、パルセーター型洗濯機では、排水中1回から20回まで、あまり変わ
りませんでしたが、ドラム型洗濯機では、排水中洗濯回数が増えると、本数も
増えて行きました。
重量がほとんど変わらないのに、本数が増え、繊維の長さが短くなっていく
傾向にありました。
なお、フランスは、2025年から全ての新しい洗濯機に繊維状マイクロプラスチ
ックフィルターを義務付ける最初の国となりました。日本はどうなるでしょうか?
(運営委員 小寺正明)
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■ <3>NPO法人環境り・ふれんずの東飛郎さんから
■ 「札幌市リサイクルプラザの活動報告」
■ <3R政策地域研究会in北海道>
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『出前講座にて』
当施設では、施設外でごみ減量に関する講座をする出前講座という事業を
行っており、昨年5月に「プラスチック」について話をして欲しいと女性が
活動されている団体から依頼がありました。
実は団体窓口の方が、一昨年2月に容器包装の3Rを進める全国ネットワー
クの中井八千代氏の札幌講演」に参加されていて、もっと多くの人に現状を
知って欲しいと思ったのがきっかけだったそうです。
私は中井氏の「海ごみ対策地域リーダー養成講座」を複数回受講し、
海洋プラスチック問題のことに取り組む地域リーダーに認定していただきま
した。
ところが新型コロナウイルスにより5月の講演会が中止となってしまったので
す。しかし皆さまの強い思いが消えることはなく、10月にリベンジ開催するこ
とが決定しました。
最初は参加者が20名程度ということでしたが、レジ袋有料化もあって関心が
高まってきていることもあってか当日は60名が参加されました。
まずはプラスチックに限らず、ごみ全般のことや3Rの取り組みなどについて
話をしました。そして本題のプラスチックについては、世界→日本→札幌市の
ように視点や規模を変えながらお話をしました。
特に「生活の中から知らないうちに化学繊維などから排出される一次マイクロ
プラスチック」、「容器包装リサイクル法のリサイクル費」、「レジ袋有料化の
バイオマスプラスチック」などは、会場からは「え〜〜!」「うんうん」という
大きな声が飛び交いました。なかでも1番反応が大きかったのは、自分たちが
出しているプラスチックのその後についてでした。
札幌市には市民が出したプラスチックをリサイクルするために仕分けする
選別センターがありますが、出す側と受ける側の認識が違いも少なくありません。
現場では食べ残しなどが原因で発生する臭いが充満していたり、ときには
手作業で選別しているプラスチックの中に危険物が混入していることもあります。
参加者の皆さんは、実際に施設に足を運び、現状を知るということも消費者の
意識を変えていくためには大切だと言ってくださいました。
今年度は新型コロナウイルスにより開催できなかった施設見学ツアーを、
次年度にリベンジ開催ということで準備していこうと思っています。
------------- 事務局からのお知らせ------------------------------
● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2021年4月6日(火)19:30〜21:30・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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