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「メールニュース」 バックナンバー

第233号(2021年12月4日発行)

  

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   容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース

        第 233号   2021 年 12 月 4 日

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ワタミが「ごみゼロ社会推進あいち県民会議(会長:大村秀章愛知県知事)」で表彰されました。それを聞いたとき、私はてっきりワタミが宅食の弁当容器をリユースに戻したのだと思ったのですが、そうではありませんでした。弁当容器を回収し、ケミカルリサイクルしていることが、ワンウェイ(使い捨て)プラスチックごみを削減する取組として、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」(以下、新法)に先駆けたものだとして評価されたのだそうです。おかげで、新法の「資源循環の促進」の「正しい」解釈を学べました。

私などは「ワンウェイプラスチックごみの削減」と聞くと、それまで使い捨てていたものをリユースするなどして使い捨てを減らすことだと解釈するのですが、新法ではリサイクルと資源循環はイコールとして理解するのが正しいようです。しかし、プラスチックのような劣化しやすい素材をリサイクルすることが、本当に「資源循環」に繋がるのだろうか、と疑問に思います。

また、バドワイザー「Pure Draught(ピュアドラフト)」の容器が、デポジット(保証金)方式で返却されていたスチール樽から使い捨てのプラスチック樽に変更されました。このような業務用のものまで使い捨てに変える理由は、使い捨てならばメーカーは引き取らずに済むのでコスト削減になるためでしょうか。

新法には、リユースする方がコスト削減に繋がる仕組みの下地作りを期待していましたが、はかない夢でした。

(政策委員 栗岡理子)

----- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------

巻頭言
<1> プラスチック資源循環促進法施行令についてのパブコメ結果報告
<2> 【レポート】 ごみから考えるSDGs
<3> 地域からの報告 大阪びんリユース推進協議会代表 西村優子さんからの報告

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■<1>  「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の施行令案についての
■ パブコメ結果が報告され、合同会議で話し合われました。

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令和3年11月22日、パブコメの結果について、環境省小委員会・経産省WG合同会議で報告され、話し合いが持たれました。資料はこちらから⇓
https://www.env.go.jp/council/03recycle/yoshi03-14.html

前回ニュースでお知らせしたとおり、当会は、パブコメにも、また終了後にこれを審議する委員に向けては、減プラネットとして拡大生産者責任の確立等を求めて、共同提言を提出していました。合同会議を傍聴しました。

委員からは、「定期的なフォローアップと進捗状況を定量的に把握を。」「リデュースが大切。大量に集めて、リサイクルできないのは困る。」「分かり易い広報を。」「分別基準のガイドラインを示せ。」等の意見が出され、省庁からは、「説明会を徹底していく。」「リチウムイオン電池は、手引きを作る。」「モデル事業をして問題を解決していく。」などの回答がありました。

また、3人の委員から、「減プラネットからNGO提言が届いている。リデュースが大切。強制力を持たせよ等と書いてある。対応せよ。」等の発言があり、座長からは「これは完成形ではない。高みをめざして柔軟性を持っていく。拡大生産者責任がなく拘束力がないが、パートナーシップで事業者も自治体もまじめな取り組みが報われるようにしなければならない。」「海洋プラ問題、脱炭素に向けて、引き続き検討していく。」等の発言が述べられた後、資料1の内容は修正なしと確認・合意され、終了しました。
(詳しくは、後日、環境省の議事録をご参照ください。)

座長も問題ありと認めたにもかかわらず、施行令にも拡大生産者責任が入らず、拘束力がないまま、実効性のある取り組みがどこまでできるのか疑問ですが、多くの環境団体と連携して、諦めず、粘り強く働きかけて行きたいと思います。 

(運営委員長 中井八千代)

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■<2>【レポート】 ごみから考えるSDGs

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最近は、SDGs(持続可能な開発目標)の言葉をいろいろなところで目にします。
27品目のごみ分別で、資源リサイクル率日本一の鹿児島県大崎町は、3年前に、第2回ジャパンSDGsアワードで受賞しています。埋立処分場が一杯になってしまうので、住民・行政・企業協働型の大崎リサイクルシステムができたことによるリサイクルセンターの新規雇用創出、ごみによるコミュニケーションを通じた高齢者・定住外国人との多文化共生コミュニティ形成、途上国への国際協力などが評価されました。

先日、「ごみから考えるSDGs」という子ども向けの書籍を目にしました。「世界の人に持続可能な未来を」の説明とイラストで始まり、「ごみを入り口にしてみよう」として、ごみの格差やごみの行き先の話、一人で/家庭で/みんなでできることとして展開しています。身近なごみを切り口にSDGsの話を展開するのはこどもたちにも理解されやすそうです。

また最近は、SDGs木曽川流域の地産地消を楽しむ会の方々とお話する機会がありました。川ごみの課題を抱えながらも、地産地消も取り入れ、川まちづくりとして地域で展開されています。これがローカルSDGsであることを感じました。ごみや川からSDGsとして繋がる人もいれば、SDGsの観点で他分野からごみや川へ繋がるという新たな拡がりもあることを感じます。

環境省ローカルSDGsのサイトでは次のように紹介されています。「地域循環共生圏」とは、各地域が足もとにある地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、環境・経済・社会が統合的に循環し、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方であり、地域でのSDGsの実践(ローカルSDGs)を目指すものです。

(運営委員 伊藤浩子)

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■ <3> 大阪びんリユース推進協議会代表 西村優子さんからの報告
■   <3R政策地域研究会in大阪 >
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大阪びんリユース推進協議会はRびんプロジェクトとの共催で「知り合おうリユースびんの輪企画」2021年第2弾として「ゼロウェイストスーパー斗々屋のめざすもの」を開催しました。斗々屋は2021年7月京都にオープンした日本初全て個包装なしの量り売り、ごみもフードロスも出さない話題のお店です。

たとえば野菜はオーガニックであることは言うまでもありませんが、生鮮品はロスが出やすいところを店内キッチンでランチに、またピクルスや保存食に加工するなど徹底しています。ほんの少しのヘタや皮も提携しているファームで土に返す、そのためにファームに近い京都で開店したのだそうです。

この日はキッチンで調理された美味しいお料理をいただきながら店長さんのお話をゆっくり聞くことができました。自分たちのお店がうまくいくことだけでなく社会全体の変革をめざす斗々屋は、希望する人たちにそのノウハウを惜しみなく提供してもいます。観念や理想に留まらず形あるものを作り、その中で更に、実現し難いと思われることにも果敢に挑戦し続けている姿には、共感を超えて感動を覚えました。

 Rびんプロジェクトも立ち上げ当初から「あくまでも実現を目指す」ということをうたっています。斗々屋に毎日買い物に行くことはできないけれど、その取り組みや精神を伝え広めること、なにか違う形での実現を考えること、、、とても書ききれない!
まだまだ出来ること、やるべきことがあるという思いを強くした一日でした。                           
------------------- 事務局からのお知らせ------------------------------
●11月16日19:30〜21:00、全国の運営委員・政策委員による、プラスチック資源循環促進法についての 合同意見交換会を、ZOOMで開催しました。次回は令和4年1月下旬の予定です。
● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2021年12月7日(火) 19:30〜21:30・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。
ご不要の方はご連絡ください。

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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844   FAX/03-3263-9463

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