「メールニュース」 バックナンバー
■ 第242号(2022年9月13日発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 242号 2022 年 9 月 13 日
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スタッフとして関わっている「台東区こども環境委員会」では夏休み期間中に、「リサイくるくる探検隊」・「まちなみウォッチング」の2つの1日プログラムを実施しています。
「リサイくるくる探検隊」では、自分たちが沿道の集積所に無造作に出した資源物が中間処理施設で、あるものは機械的に、そうでないものは人の手によって細分別され、資源化施設に送る形態に整えられるのを見学します。
ビン・缶・ペットボトルの施設でこども達を待ち受けるのは「臭い」です。夏に実施する理由の一つはここにあります。原因を知ると、ほとんどが、働いている人を思いやり、今後自分は気を付けると振り返りに書きます。さらに、使い捨ての容器ではなく水筒を持ち歩くと決意を述べる子もいます。
古紙の施設では新聞古紙として集めたものの細分別を手伝います。2トン程度の体験ですが身体を動かすことは愉しいので、なんなくやり遂げます。しかし、途中から「なんでこんな物が入っているんだ」「分別してない」などと気づきはじめ、自分はきちんと分別すると決意します。
「まちなみウォッチング」は最近は自動販売機とプラごみ関連を調べています。今年は前号の巻頭言を受けて回収ボックスの形状も調べました。自動販売機の台数に比してボックスの数が少ないこと、飲料容器が穴にはまっていてボックスは一杯になっていないのに周囲にペットボトルが置かれ、役に立っていないことなど、確認や新たな発見に憤りを感じたりもします。
こども達の反応は直接的で素直です。しかしどれも一過性であり、時が経てば多くが記憶の底深く沈んでしまいます。時々揺さぶり、沈む前に浮かび上がらせるために大人たちが出来る事は何か。与えられた課題は大きいです。
(運営委員 善財裕美)
---- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------
巻頭言
<1> 第十一回・第十二回プラスチック削減オンライン連続セミナーを開催します!!
9/30 『捨てるという概念を捨てよう』
エリック・カワバタ テラサイクル ジャパン日本代表
10/25 『 プラスチック資源循環法の先駆的な自治体の取組等について 』
水谷努 環境省リサイクル推進室長
<2>【レポート】日焼け止めの紫外線吸収剤が肌に吸収されていた
<3> 地域からの報告 中部リサイクル運動市民の会・和喜田恵介さんからの報告
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■<1>第十一回・第十二回プラスチック削減オンライン連続セミナーを開催します!!
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第十一回もまだ若干の余裕があります。ぜひご参加ください。
【第十一回プラスチック削減オンラインセミナー】
今回は、リユースに焦点を当てたセミナーです。カワバタさんは、2014年テラサイクルジャパン代表に就任。「『自分が欲しいもの、便利だと思うものを使っていたら、エコにも繋がっていた』というのが、サステナブル(持続的)にサービスを使ってもらう秘訣」と語る。
日時 : 2022年9月30日(金)講演12:00〜13:00(質疑含む)
演題: 『捨てるという概念を捨てよう』
講師: エリック・カワバタさん (テラサイクル ジャパン日本代表)
詳しくは下記のちらしをご参照ください。↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/20220930.pdf
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【第十二回プラスチック削減オンラインセミナー】
今回お呼びする水谷さんは、2000 年環境庁 入庁 。自然環境局、 大臣官房、廃棄物・リサイクル対策部、地球環境局等に勤務したほか、外 務省在ジュネーブ国際機関日本政府代表部、横浜市、原子力規制庁に 出向。 2022 年7月から現職。プラスチック資源循環、循環経済への移行等を担当されており、プラスチック資源循環法施行後の最新情報をお聞きします。
日時 : 2022年10月25日(水)講演19:30〜21:00(質疑含む)
演題:『 プラスチック資源循環法の先駆的な自治体の取組等について 』
講師: 水谷努さん 環境省リサイクル推進室長( 兼 循環 型社会推進室長)
詳しくは下記のちらしをご参照ください。↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/221025.pdf
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▼参加費無料
▼申込み件名: 「第十一回プラ削減オンラインセミナー9月30日視聴希望」
または、「第十二回プラ削減オンラインセミナー10月25日視聴希望」とし、
氏名、所属、TELを明記の上、
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org 迄
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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第十回プラスチック削減連続セミナーのアンケート結果 ↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/10thOL.pdf
(運営委員長 中井八千代)
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■<2>【レポート 】 日焼け止めの紫外線吸収剤が肌に吸収されていた
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日焼け止めと聞くと、サンゴを思い起こします。ハワイでは、サンゴに有害な成分を配合した日焼け止めの販売と流通を禁止する法律が2021年1月1日に施行されました。
サンゴに有害な化学物質はオキシベンゾンとオクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)です。禁止はハワイだけでなく、他にもパラオやタイ国立公園などサンゴのある国では禁止しているところがあります。
米食品医薬品局(FDA)が、健康な大人を対象にして、6種の紫外線吸収剤の入った日焼け止めを肌に塗る実験を行いました。日焼け止めの化学物質は体内に吸収され、血液中に流れ込んでいることが分かったのです。この6種の中にオキシベンゾンとオクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)が入っています。
これらの紫外線吸収剤は、欧州では内分泌かく乱物質の懸念があると調査されています。オキシベンゾン等は、口紅等多くの化粧品では、紫外線を吸収し、肌を保護する以外にも、中味の変質を防ぐ目的で使用されています。
そこで紫外線吸収剤の入っていない日焼け止めがあります。紫外線散乱剤として、酸化亜鉛と二酸化チタンの入った日焼け止めです。極微細なナノ粒子にすると白くなりにくいので、ナノ粒子の酸化亜鉛と二酸化チタンを日焼け止めに入れているものもあります。しかし、ナノ粒子が肌を浸透しないとも言われていますが、浸透することが心配されています。サンゴにナノ粒子が入り、カッチュウソウを追い出すという論文もあり、ハワイではナノ粒子が入っていないノンナノの日焼け止めが薦められています。
日焼けを防ぐ方法としては、サーファーが着るラッシュガード(シャツ)とラッシュトレンカ(ズボン)があり、これは着たまま泳ぐことができます。これを着れば、紫外線散乱剤型の日焼け止めは、顔、首、手の甲及び足の甲に塗るだけでよいので、塗る範囲が少なくなります。
ただし、化粧品に入っている紫外線吸収剤を防ぐ方法は、化粧品に入れないようにしてもらう他、今のところありません。
(運営委員 小寺正明)
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■<3>地域からの報告 中部リサイクル運動市民の会・和喜田恵介さんからの報告
■ <3R政策地域研究会in愛知>
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中部リサイクル運動市民の会は名古屋市内に事務所を置いています。その名古屋市では、ごみ減量を推進するため、2023年4月から「紙製容器包装」と「雑がみ」を一緒に出せるようになります。
現在は、名古屋市が収集している「紙製容器包装」としては、紙製容器包装のマークが付いているものだけを回収し、雑がみは出せません。その一方、集団資源回収の「雑がみ」としては、チラシ・メモ用紙・封筒・はがき・トイレットペーパーやラップの芯などは出せますが、紙製容器包装は出せません。
しかし、来年4月からは、行政収集の「紙製容器包装」の指定袋の中に、チラシ・メモ用紙・封筒・はがき・トイレットペーパーやラップの芯などを混ぜて出せるようになります。また、集団資源回収の「雑がみ」として、紙製容器包装(酒やジュースのパック、アイスクリームの容器、洗剤の容器などの紙の原料に向かないものを除く)も出せるようになります。
多くの自治体が、紙の原料に向く紙製容器包装と雑がみだけを混合収集しています。名古屋市もその方法を検討したそうですが、最終的には「分別の分かりやすさ」や「これまで資源化してきたものをごみにすることへの市民の抵抗感」を考慮して、すべての紙製容器包装と雑がみを収集することにしたそうです。
この判断がどのような結果につながるのか、注目していきたいと思います。
認定NPO法人 中部リサイクル運動市民の会 URL: http://www.es-net.jp
------------------- 事務局からのお知らせ------------------------------
● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2022年9月14 日(水 ) 19:30〜21:00・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0082 東京都千代田区一番町9−7 一番町村上ビル6F
市民 運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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