「メールニュース」 バックナンバー
■ 第265号(2024年8月22日発行)
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容器包装の3Rを進める全国ネットワークニュース
第 265号 2024 年 8 月 22 日
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立秋はとっくに、お盆も過ぎたというのに、酷暑が止まらない。今日(8月18日)も最高気温は37度超、体温超えの日々が続き、猛暑日がもう1カ月以上続いている。昨年は、記録的な暑さだったが、今年はもっと暑い。地球の平均気温は上昇し続けるのだから、来年、再来年と年々暑くなっていく可能性が高いのだろう。子どもや孫たちは、将来もこの地に住み続けられるのだろうか。
私の住んでいる地域(福岡県筑後地域)は、田園地帯で水田が一面に広がっている。少し前まで、暑い日でも、田んぼをめぐり届く風は、少し爽やかさを感じた。今は、田んぼからくる風も熱風だ。異常な暑さや異常気象の影響は、私たちの農業生産現場でも深刻になりつつある。まず、暑くて田んぼや畑に出ることが出来ない。気温が上がると、作物の高温障害の他、雑草や害虫の被害が大きくなり、収穫が不安定になる。更に極端な豪雨や旱魃、台風などの影響も重なると、食料生産にも深刻な影響を与える可能性が高い。
一方、多くの人は最近の気候は異常だと感じているが、気候変動に対する危機感は低い。少し古いデータになるが、2020年に世界経済フォーラムが世界30か国を調査した結果によると、気候変動に関する科学者の発言や研究成果について、「非常に」「かなり」信頼している解答者の割合は、30か国平均が57%であるのに対し、日本は25%。経済成長が鈍化しても環境優先と回答したのは22%で、30か国中最低だった。日本は気候変動に対する関心が低く、地球温暖化の不確実性を強調する意見や経済優先の考え方が根強い。
今の社会は温暖化が進んでも反応しない=茹でガエル現象=が支配している。
気候変動を止めるための個々人の取組みは大事だが、それだけではどうにもならない。もう、その段階はとっくに過ぎた。国や地方を含め、政治が本腰を入れ、国民や住民にメッセージを発信し、根本的な対策を講じないと、間違いなく次世代に大きなつけと禍根を残す。今、私たちがやるべき最も重要なアクションは、政治を動かすことだ。
(政策委員 境 公雄 )
---- 目 次 --- C o n t e n t s -------------------------------
巻頭言
<1> 第22回・第23回プラスチック削減オンライン連続セミナーにご参加ください!
<2> 【レポート】 人間のペニスからマイクロプラスチックを検出、性と生殖の健康に懸念
<3> 地域からの報告 北海道容器包装の簡素化を進める連絡会(事務局)石塚祐江さんからの報告
<4> カンパのお願い
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■ <1>第22回・第23回プラスチック削減オンライン連続セミナー
■ にご参加ください!
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<第22回プラスチック削減オンライン連続セミナー>
第5回国連環境総会(UNEA5.2)で、プラス チックごみによる汚染に関して法的拘束力のある国際協定を制定するとの合意決議が採択されました。(ケニア・ナイロビ) 協定は、海溝から山頂に及ぶプラごみ公害削減を目指すもので、 2024年11月で合意、2025年制定を予定しています。現状の争点や各国の主張などを分かり易くお話いただきます。まだ若干の余裕があります。ぜひご参加ください。
日時: 2024年9月12日(木) 19:30〜21:00(質疑含)
演題『プラスチック管理に関する国際動向−欧州・国連の議論を中心に』
講師 粟生木千佳さん(IGES主任研究員)
詳しくは、下記のちらしをご覧ください↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/seminar240912.pdf
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<第23回プラスチック削減オンライン連続セミナー>
これまでリサイクル推進室で、サーキュラーエコノミーやプラスチック資源循環法の促進に取り組んでこられましたが、改めて、事業系も含めたプラスチック全体を担う新部署の室長として活躍中です。事業系はどこまで進められたのか?自治体の取り組みの進捗状況は?等、最新情報をお聞きします。
日時: 2024年10月15日(火)19:30〜21:00(質疑含)
演題: 『プラスチック資源循環政策の最新動向について』
講師: 井上 雄祐さん(環境省環境再生・資源循環局 容器包装・プラスチック資源循環室長)
詳しくは、下記のちらしをご覧ください↓
http://www.citizens-i.org/gomi0/pdf/seminar241015.pdf
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参加費無料
▼申込み件名: 「第22回または第23回プラ削減連続セミナー視聴希望(両方可)」とし、氏名、所属、TELを明記の上、
▼ 申し込み先: reuse@citizens-i.org 迄
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
(運営委員長 中井八千代)
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■ <2>【 レポート】人間のペニスから
■ マイクロプラスチックを検出、性と生殖の健康に懸念
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マイクロプラスチックは5mm以下のプラスチックで、血液、臓器、母乳、胎盤、子宮、精巣(睾丸)などから検出されており、生殖への影響が懸念されています。学術誌に掲載された最近の研究によると、初めて人間のペニス(陰茎)からマイクロプラスチックが検出されました。
詳細は、勃起不全の手術を受けた男性6人の組織サンプルを採取したものです。マイクロプラスチックを調べるために、そのうち5人の組織を前処理し、プラスチックの種類をレーザー直接赤外線イメージング (LDIR) とプラスチックの形態を走査型電子顕微鏡 (SEM) という2つの方法で分析しました。検査した陰茎組織サンプルの80% (5人中4人) でマイクロプラスチックが検出されました。マイクロプラスチックのサイズは20 〜 500 μmの範囲で、走査型電子顕微鏡で2 μmほどの小さな粒子も検出されました。7種類のマイクロプラスチックが見つかり、最も多く含まれていたのはポリエチレンテレフタレート(PET) (47.8%) とポリプロピレン(PP) (34.7%) でした。ポリエチレンテレフタレート(PET)は衣服や食品包装や清涼飲料水のボトルに使われ、ポリプロピレン(PP)は食品包装や食品容器に使われています。
健康への影響として、陰茎組織におけるマイクロプラスチックの存在は、勃起不全のような症状との関連の可能性を含め、性の健康への影響について疑問を投げかけています。研究者たちは、マイクロプラスチックが生殖器系に影響を及ぼすかもしれないメカニズムを理解するために、さらなる調査が必要であることを強調しています。これは、マイクロプラスチックが勃起に必要な平滑筋組織に影響を及ぼす可能性があるためです。
胎盤、精巣、子宮、ペニスにおけるマイクロプラスチックは、少子化に影響をもたらしている可能性が考えられます。そのため、できるだけプラスチックに依存しない生活が求められます。特に、ペットボトルやカップ、弁当などのプラスチック容器は避けましょう。さらにプラスチック容器に入った食品をそのまま電子レンジで加熱することはやめましょう。
(運営委員 小寺正明)
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■ <3> 地域からの報告
■ 北海道容器包装の簡素化を進める連絡会(事務局)
■ 石塚祐江さんからの報告
■ <3R政策地域研究会in北海道>
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<札幌市の家庭用指定ゴミ袋を活用したレジ袋削減の実証実験>
北海道容器包装の簡素化を進める連絡会メンバーの札幌市は、家庭用有料ゴミ袋(20?)のデザインを、札幌市在住の高校生以上の学生を対象に募集しています。(*募集期間:7/5〜8/13、*結果発表:9月上旬)
これは、マイバッグを忘れた際にレジ袋を購入する代わりに、指定ゴミ袋を購入する選択肢を設ける事で、更にレジ袋削減がどの程度効果があるのかを確認する実証実験のためだそうです。
従来の指定有料ごみ袋でなく、少しでも持ち帰りやすいデザインにすることで、レジ袋の削減を通じてプラスチック製品の削減を図っていく一石二鳥の取り組みです。
既に、指定ごみ袋をレジ袋代わりにしているお店も有り、その効果が楽しみです。なお、札幌市は2008年からレジ袋の削減に取り組み、協定参加事業者の店舗数は220店、マイバッグ持参率は86%と高く、その取り組み報告はホームページで掲載されています。
レジ袋削減に向けた取り組み/札幌市 (city.sapporo.jp)
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■ <4> カンパのお願い
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カンパのお願いです。
3R全国ネットは、運営委員会(ズーム会議)を毎月開催し、メールニュースやホームページによる情報発信、プラスチック削減連続セミナーの開催、省庁との意見交換など、EPRの促進を目指して活動を行っております。これらの活動は、皆さまの賛同金によって支えられており、今後とも活動を継続していくには、皆さまのご支援が必要です。
つきましては、個人1口1,000円以上、団体1口5,000円以上の賛同金をお願いできますと幸いです。
振込先:郵便局の場合: ゆうちょ銀行 口座番号00120-8- 429981、口座名 容器包装の3Rを進める全国ネットワークまで。
銀行の場合 : ゆうちょ銀行 記号00120-8 番号429981、店名019(ゼロイチキュウ)、預金種目:当座預金、口座番号0429981まで。
尚、お振込みいただきました方は、お手数ですが、メールをいただけますと幸いです。reuse@citizens-i.org
どうぞ宜しくお願いいたします。
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● 会議開催日程
◎ 運営委員会 : 2024年9月 17日(火 ) 19:30〜21:00・ ZOOM会議
※ ニュースはご参加、お問合せをいただいた皆さまに BCC でお送りしています。ご不要の方はご連絡ください。
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容器包装の3Rを進める全国ネットワーク事務局
E-mail : reuse@citizens-i.org
URL : http://www.citizens-i.org/gomi0/
〒 102-0093 東京都千代田区平河町2-12-2 藤森ビル6B
市民運動全国センター内
TEL/03-3234-3844 FAX/03-3263-9463
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