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10月7日、『2Rを促進する国会請願署名キックオフ集会』を開催

全国請願署名運動がスタート!

 容器包装の3Rを進める全国ネットワークは、10月7日、国会議事堂近くの星陵会館で、容器包装リサイクル法を改正し2Rを促進するための請願署名をスタートさせようと、「キックオフ集会」を開催しました。この日は、全国から200人あまりの賛同する市民が集い、国会からも参議院議員が駆けつけ、来年の国会での請願採択を目指して力強く取り組んでいくことを確認しました。

 「みなさまの力を結集して頑張りましょう」と、羽賀育子(3R全国ネット副運営委員長)の開会挨拶の後、国会から駆けつけてくれた4人の参議院議員が挨拶。民主党の大河原雅子さん、共産党の田村智子さん、公明党の加藤修一さん、みんなの党の水野賢一さん。それぞれ、請願の採択に向けて、国会内で尽力する旨のスピーチをいただきました。あいにく当日は、衆議院の開会日で、衆議院議員の出席はかなわなかったものの、自民党の山本公一さん、河野太郎さん、共産党の塩川鉄也さん、社民党の福島瑞穂さんからも、メッセージを寄せていただきました。

 拡大生産者責任の構築を 植田和弘さん

 基調講演した京都大学教授の植田和弘さんは、「現状は大量生産、大量消費で、大量に廃棄することが認められ、常識になっている使い捨て型の大量消費社会。ごみ処理を考慮しない生産や消費が大量廃棄社会の根幹の原因」と指摘。リサイクル偏重から2Rを優先する循環社会に向けて舵をきるため鍵を握るのは、「費用負担制度とその転換の問題」であるとし、「拡大生産者責任を基礎とした3Rの強調的な推進体制」構築の必要性を訴えました。

 基調講演の後、3R全国ネット事務局の中井八千代からは、「次の見直しで、しっかりと法制化し2Rを優先する持続可能な社会を実現するためのキックオフをしたい。今回は中井八千代さん全会派一致での国会請願の採択を目指し、前回の失敗を繰り返さないよう1歩でも前進するための請願項目になっている。協力をお願いしたい」と述べ、超党派の紹介議員を得た上で来年の通常国会に提出する方針を示しました。また、10月から「2Rキャンペーン」が始まり、東京や京都で「2R推進フォーラム」を開催するなどを報告。本日のキックオフ集会を皮切りに、国会署名と地方自治体への働きかけをスタートさせる提案に対して、会場からは拍手で確認をしました。
 2Rキャンペーンでは、とってもまじめな動画「はじめよう2R」と、とってもかわいい「2Rのこと、おしえて、ニアル君」を作成、10月からWEBで公開されました。これらのアニメが会場で紹介されました。
動画「はじめよう2R」   http://www.cmsite.co.jp/gomi0/
アニメ「2Rのこと、おしえて!ニアルくん」   http://www.youtube.com/user/gomizero3r

 この集会には全国各地から賛同団体や賛同いただいた多くの方々が集いましたが、その内から、12団体がステージ上でアピールをおこないました。中でも、全国で二番目めに「ゴミゼロ宣言」をした町で知られる九州の福岡県大木町から駆けつけた議会議長の中ノ森慎一さんは、「大木町から全国の市町村議会に働きかけ、拡大生産者責任とデポジット制度の実現をめざした議会決議をするよう働きかける」とアピールしました。
菅伸子さん また、会場にこられなかった多方面の方々から、たくさんの賛同と応援のメッセージをいただきました。富山県知事の石井隆一さん、明治学院大学教授の熊本一規さん、千葉大学教授の倉坂秀史さん、環境市民事務局長の堀孝弘さん、ゴミゼロプラン静岡市民ネットワークの三浦正枝さん、壷阪道也さん、早稲田大学教授の寄本勝美さん、ASEED JAPANの濱中聡史さん、ワーカーズごみ問題研究会の片山純子さん、さらには、「新しい発想、仕組み、そして制度を一緒に作り上げていこうとしているみなさんに、心からエールを送ります」と、菅内閣総理大臣夫人の菅伸子さんからも応援メッセージが寄せられました。
 集会では、たくさんの応援と賛同のアピール、メッセージが寄せられ、いよいよ始まる請願運動を力強く進めることを確認しました。