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一升びん利用事業者にアンケート依頼

一升びん利用事業者にアンケート依頼しました

 一升びん(1.8リットルびん)は、6本入りのプラスチック箱(P函)に入って流通しリユースしていますが、今、全国的にP箱が不足して、回らなくなっています。その理由は、段ボール箱で商品を出荷する酒メーカーが増えたためです。
容器包装リサイクル法では、メーカーが容器を自ら回収し、おおむね9割以上の高い回収率であるとリサイクル義務が免除される制度があります。18条認定といいます。一升瓶以外のリユースびんは、各メーカー毎に政府に回収率を報告、申請し、18条認定を受けます。一升瓶については、日本全体で高い回数率であるとして、一升瓶を利用する全てのメーカーはまとめて認定されているという、特別な扱いを受けています。本来ならば、1本あたり1.5円のリサイクル費用を負担するする必要がありますが、免除されます。

一部の心無いメーカーの段ボール出荷でリユースシステムが崩壊の危機に
 リサイクル義務を免除されている一升瓶を使うメーカーの約束事として、できるだけリユースされている一升瓶を使うこと、一升瓶の回収システムに参加すること、お酒などの出荷はP函(一升瓶専用のプラスチック函)で行うなどの努力が求められます。
 リサイクル費用も負担しないで、リユースにも協力しない、段ボール出荷のメーカーの行いで、一升瓶の現在のリユース率83%が、急速に下がることが想定されます。すると18条で認定されている一升瓶のリユースシステムが崩壊します。

  そこで3R全国ネットは、一升びん利用事業者131社に、11月19日にアンケートを送付させていただきました。来年、容器包装リサイクル法の改正の議論が始まりますが、今後の一升びんのリユース制度維持発展に向けて、どのような方向性がよいか、一升びん利用事業者の使用の現状と考えを聞かせいただき、市民・消費者の目線から報告を探っていきます。アンケートの締め切りは12月10日です。アンケート結果がまとまりましたら、ご報告させていただきます。


一升びん(1.8リットルびん)利用についてのアンケート

問1.一升びん製品の年間出荷本数は、何本ですか? 2011年実績でご記入ください。

問2.その内、リユースびん(古びん)、新びんの使用割合は、それぞれ何割ですか?

問3. リユースびんを使用されていない場合、その理由をお聞かせください。

問4.一升びん製品出荷の内、P函出荷、ダンボール出荷の割合は、何割ですか?

問5.ダンボール出荷がある場合、その理由をお聞かせください。

  1. ( )納品先がダンボール出荷を要望するから。
  2. ( )P函で出荷すると引取りを要望されるが、引き取れないから。
  3. ( )ダンボール出荷の方が安いから。

問6.一升びんの18条認定の今後の方向性について、ご意見をお聞かせください。

  1. 一升びん全体の18条認定を維持するために、各社ともP函出荷やリユースびんの利用に協力する必要がある。
  2. 一升びん全体の18条認定を止めて、他の容器と同様、各社が申請して18条認定を受け、リユースびんを使用しないメーカーはリサイクル費用を支払う方が良い。

●アンケート用紙PDFは、こちらからダウンロードできます。

(2012年11月21日)