日韓市民社会フォーラム2008
「東アジア共同体形成に向けた日韓市民社会の役割」

 2002年の日韓ワールドカップ共催に向けて、市民レベルでの交流が深まりつつあった矢先。再燃した歴史教科書問題と小泉首相の靖国神社参拝が、日韓市民社会の間に暗い影を落とました。このことを危惧する中から始まった日韓市民社会フォーラムも、6回目を迎えることとなりました。
  足掛け7年にわたる様々な社会問題に取り組む日韓市民社会相互の交流では、北東アジアの平和に向けた私たち市民の役割について議論してきました。そして、地域に「市民の政府」をどうつくるのか、お互いの歴史認識をどう共有するのか、自立した個人からなる社会をどうつくるのか、などについて意見を交換する中で、日韓それぞれの市民社会の差異を認識する一方で、とりわけ地域や生活レベルの活動と課題の類似性・同一性、そして交流の意義を実感することができました。
  今回のフォーラムでは、日韓の市民社会が共通して抱える@気候変動、A国際協力とCSR、Bまちづくりと地域再生、C市民参加と市民自治という4つのテーマ分科会を設け、個々の課題についての新しいネットワークの構築や地域レベルでの取り組みの共有化・交流の促進、そして新しい市民社会の担い手づくりを行っていきます。
  また、全体会では、アジア地域では比較的基盤が強固な日本と韓国の市民社会が、ともすれば不安定な東アジアという地域において、共同体の形成に向けてどのような役割を果たせるかも議論していきたいと考えています。

日程:2008年10月3日(金)〜5日(日)
場所:法政大学 市ケ谷キャンパス スカイホール他
主催:〈日〉日韓市民社会フォーラム実行委員会・〈韓〉アジア市民社会運動研究院
参加費:全日程(第1・第3分科会)★宿泊あり 12,000円
     全日程(第2・第4分科会)★宿泊なし 10,000円
     全体会(10/5のみ)★昼食つき      3,000円

★参加申込みはこちらまで

10月3日(金)〜4日(土)分科会

※以下の内容は変更の可能性があります

第1分科会「気候変動・エネルギー」

「気候変動・エネルギー」という大きな問題に、市民が身近に取り組めることは何か?日韓市民で実践例に学びながら考える。日本側報告者は、未来バンク理事長でもある田中優さん。さまざまなアプローチから環境、エネルギー、平和について報告してもらう。宿泊は、市民立発電所が設置してあるお寺。

【プログラム】
10月3日 午後 環境まちづくりNPOエコメッセ店舗、市民立江戸川発電所見学
      夜  報告者:【日】田中優(環境運動家・未来バンク理事長)
         懇親会
10月4日 午前 エコツアー…えどがわ油田開発プロジェクト、エコセンター、親水公園、
                ゴミ処理場など
      午後 おまけツアー…高齢者コミュニティハウス見学
         報告者:【韓】未定

【協力・運営団体】東京・生活者ネットワーク/足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ

 
第2分科会「国際協力とCSR」

韓国でも企業の社会貢献についての関心が高まっていることから、@グローバルな課題(環境、貧困、児童労働など)への貢献、ACSOや地域社会との関わり、B国内外国人労働者の扱いという三つの領域での企業活動について、日本の企業と意見交換を行い課題を整理する。この分科会での議論の成果として『日本と韓国のCSR』という簡単なレポートを作成を予定。

【プログラム】
10月3日 午後 企業訪問(2〜3社)
      夜  交流会
10月4日 午前 グローバルフェスタ@日比谷公園 見学
      午後 協力団体を交えてのワークショップ
      夜  関係者による振り返りワークショップ

 
第3分科会「まちづくり・地域再生」

地域の疲弊が大きな問題となるなかで、埼玉県小川町では有機農業をベースにしたまちづくりが着実に進んできた。そのリーダーから有畜複合農業について語ってもらい、地域資源を活かしたさまざまな地場産業のネットワークを視察し、いのちを守り、人が集う地域再生のモデルはいかにして実現されたのかについて考えていく。韓国での類似事例の紹介も受けて、人と人、人と自然の関係性の豊かさの価値を共有していきたい。

【プログラム】
10月3日 午後 金子農場とバイオガスプラントの見学、地域の取り組みの概要説明
        夜 夕食&交流会(地元有機農産物、地酒、地ビール) 
   4日 午前〜午後 地場原料を使った豆腐屋さん、蔵元(酒)、製麺所、直売所、
            和紙工房の見学

 
第4分科会「市民参加・市民自治」

日韓ともに政策形成への市民参加がさまざまな試みがなされている。日本において市民と行政の協働により先駆的に市民参加をすすめてきた武蔵野市を会場に、フィールドトリップを交えつつ日韓の市民参加の経験を共有・交流させ、市民による自治の確立に向けた方策を議論する。

【プログラム】
10月3日 午後 武蔵野市の市民団体との交流
       夜  懇親会
10月4日 午前 フィールドワーク…コミセン等の視察
      午後 日韓市民社会フォーラムin武蔵野「市民参加と市民自治」

10月5日(日)全体会

会場:法政大学 市ケ谷キャンパス スカイホール(JR「市ケ谷」駅徒歩5分)

※以下、敬称略

◎午前の部:分科会報告

10:00 挨拶 〈日〉三宅弘/〈韓〉車明齋
10:10 分科会報告(1分科会=報告7分+コメント3分+質疑10分)
      韓国側からの日本の様々な活動をどう見たのかを外からの視点で報告
      日本側からそれに対するコメントを付す。

 
◎午後の部:全体討論

13:30 趣旨説明
13:40 講演1「東アジア共同体形成に向けた日韓の歴史の共有」
      〈日〉三谷太一郎(東京大学名誉教授)
14:15 コメント
      〈韓〉未定
14:25 質疑応答&自由討論
14:45 休憩
15:30 講演2「未定」
      〈韓〉未定
16:15 コメント
      〈日〉未定
16:25 質疑応答&自由討論(20分)
16:45 まとめ(17:00 終了)

 
◎夜の部:スペシャルプログラム(企画中)

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